見出し画像

鏡餅に込められた和の叡智 – 日本の風習に宿る宇宙観と循環の力

お正月に飾られる鏡餅。みなさんは、飾りましたか?私は、両親が飾ってくれました(笑)

鏡餅の形や飾りには、深い意味が込められています。鏡餅は、繁栄調和、そして魂の再生を願う、日本の叡智が息づくシンボルなのです。

1. 鏡餅の形 – 太陽と月、そして「∞」の循環

鏡餅は、丸い形をしていますね。この円形は、太陽や月、さらには無限大のシンボル「∞」を象徴しています。

  • 太陽と月は、古来より陰陽の調和宇宙のバランスを表すシンボルとして重要視されてきました。鏡餅の二段重ねは、天と地、陰と陽が調和して重なることで、新たな命が生まれることを意味します。

  • また、鏡餅の重なりは「8」や「∞」(無限大)の形に似ており、無限に循環するエネルギーを象徴しています。この形は、繁栄が永遠に続き、生命のサイクルが絶え間なく回り続けることを示しています。

2. 鏡 – 自分を映す神聖な器

「鏡餅」の名前にある「鏡」には、非常に深い意味があります。

鏡(かがみ)という言葉には、「我(が)」と「神(み)」が含まれており、鏡は自分を映す神聖な器とされています。鏡を見つめることで、私たちは自分の内なる神性を確認するのです。

日本の神道において、鏡は神が宿る依り代(よりしろ)として、最も重要なシンボルの一つです。三種の神器の一つでもありますね。

鏡餅の「鏡」も同様に、神を迎え入れる器として飾られます。神社の「八咫鏡(やたのかがみ)」がその象徴であり、鏡は神聖であり、自分の魂を映し出す存在として重要視されているのです。

3. 餅 – 魂の力を宿す

鏡餅に使われる「餅」は、魂(いのち)そのものと考えられ、古くから日本では「餅を食べることが神様の魂をいただく」行為とされてきました。

  • 鏡餅を飾ることで、神様の力を家に招き入れ、生命力を高めるとともに、新しい年の繁栄を祈ります。

  • 鏡餅を割る鏡開きは、神のエネルギーを自分の中に取り入れる儀式でもあります。この日、自分を開いて、内なる神性を取り入れることができるのです。

4. 鏡餅の飾り – それぞれの意味

鏡餅には、橙(だいだい)や裏白(うらじろ)昆布など、各飾りにも深い意味があります。

  • 橙(だいだい):「代々」家が繁栄し続けるという願いが込められています。

  • 裏白(うらじろ):シダの葉で「裏が白い」ことから、「清らかさ」や「潔白さ」を表します。

  • 昆布:「よろこぶ(喜ぶ)」に通じ、喜びを象徴します。

5. 鏡餅の力 – 繁栄と循環の象徴

鏡餅の形状は、無限の循環繁栄が永遠に続くことを象徴しています。

上下に重なった鏡餅は、エネルギーの循環を示し、生命のサイクルと深く結びついています。新たな年が始まるとき、鏡餅を飾ることは、自然と調和し、繁栄が続くことを願う行為なのです。


鏡開き – 自分を開き、神性を取り入れる時

鏡餅を飾ることに加え、鏡開きという「儀式」も重要です。
鏡開きは、1月11日(または地域によっては1月7日)に行われ、鏡餅を割って食べることで、神様のエネルギーを自分の中に取り込む儀式です。

鏡開きの行為は、文字通り、自分を開いて、内なる神性を再生し、神の力を取り入れることを意味します。これは、自分を神である存在として開くとともに、新しい年に向けての心身の準備となるのです。

まとめ

鏡餅はただの飾りではなく、繁栄調和無限の循環を象徴する深い意味を持つ存在。
その形、飾り、そして儀式に込められた意義を理解することで、私たちは自分の内なる神性を再認識し、豊かなエネルギーを迎えることができるのです。
鏡開きの日に、鏡餅を食べて、自分を開き、神のエネルギーを取り入れることで、新しい年に向けた繁栄と調和を祈りましょう✨


神社に秘められた和の叡智はこちら。


いいなと思ったら応援しよう!

sizca Cosmic Visionナビゲーター
サポートとっても嬉しいです。ありがとうございます。 あなたのお役に立てる記事をこれからも書いていきます!