「熊野リベンジ！紀伊半島一周の旅」その１４　和歌山のソウルフードを追え

2025年1月17日 21:07

【前回までのあらすじ】

クレソン後輩の希望に沿って、熊野を３年ぶりに巡ることになった「私」。熊野三山は必須として、３年前は回れなかったところを目指して、熊野リベンジに向かった。しかし、長旅で発覚したクレソン後輩の頻尿癖はどんどん深刻になっていく。そんな時限爆弾を背負ったまま、旅は続く。
過酷な旅ではあるが、１月４日は熊野那智大社で神々しい陽光と那智の滝水をいただき元気百倍！さらに太地町で鯨肉を食べることができた。
さぁここから南紀を巡って、和歌山市まで北上していく。

【橋杭岩と紀伊大島をスルー】

南紀の名所・橋杭岩とは橋の杭のように巨岩が海上に列をなしている奇景だ。溶岩が噴き出して固まり、波に削られたものらしいが、熊野カルデラの力を現代に伝えるものだ。

名所らしく観光客が多く集まっている・・・
「スルーしましょう！」と頻尿後輩。今日中に京都まで行かねばならないと考えてのこと。
さらにエルトゥールル号遭難事件の現場である紀伊大島も・・
「スルーしましょう！」
残念ながらスルーして南紀の青い海と共に進んでいく。

【南紀の青い海と鬼気迫る頻尿後輩】

突き抜けるような青空が広がり、水面が輝いている。
南紀の海は何故これほどまでに青いのだろうか。

和歌山県は縦長の県のため、高速道路を使っても、和歌山市までは結構遠い。

すさみ南インターチェンジから高速道路に乗ろうとすると「ちょっと給油しましょう！」と頻尿後輩。まぁ良いタイミングかもしれない。

ガソリンスタンドに入ると・・
「じゃあ自分はちょっとトイレに！」

おのれ！それが目的か！！
急いでいる時にトイレに行きにくいからガソリンスタンドをダシに使ったのか！！

しばらくして戻ってきて・・
「許せませんよ！トイレが使用できないんですって！」
大激怒である。

とにもかくにも給油は済み、高速道路で北上する。

「ちょっと停まってください！！」

また声を荒げるので、何事かと思ったら、「道の駅くちくまの」でトイレに駆け込んでいった。
道の駅たいじでトイレに行って１時間半ほど。そんなに切羽詰まるとは、やはり大丈夫なのだろうか。

【フラフラする車を追いかけて、和歌山市に到着】

高速道路をしばらく進んでいくと、前の車の挙動がヤバいことに気づく。
左にぐらり、右にぐらり。中央分離帯によっぽど触れそうだった。
居眠り運転なのか、単純にめちゃくちゃ運転が下手なのか。
「あっぶつかるっ！！！！あっ大丈夫か！いや、また！！」
と見ているこっちは気が気ではない。
片道一車線のため逃れることも、また注意することも容易ではない。
とにかく車間距離を開いて見守ることにしたが、後ろの車も詰まっているため、なかなか難しい。
もし事故でもしたらどうしようか！と恐ろしすぎる時間だった。
無事ではあったものの、一車線しかない状況で目の前の車がフラフラするシチュエーションがこんなに恐ろしいとは思わなかった。

和歌山市にやってきたが、開けていて景色が非常によろしい。

【和歌山のソウルフードのお店　グリーンコーナーへ】

和歌山には美味しいものがたくさんある。
マグロ、クエや鯨、和歌山ラーメンもある。
しかしソウルフードかつ手軽なものと言えば「グリーンコーナー」で食すことができる「てんかけラーメン」と「グリーンソフト」になるのではないか。
「グリーンコーナー」とは「お茶の玉林園」が運営するフードコートで和歌山市内に展開している。
私達は３時間ほどまでに鯨を食べたばかりだが、せっかくなら和歌山のソウルフードの軽食を取ろうとやってきた。

本店にやって来ると、マスコットのグリンちゃんがグリーンソフトを持って仁王立ち。