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宮城&福島旅行3日目~雨の日の観光は水族館が一番!~
宮城&福島旅行は最終日の3日目に突入です。
2日目までの様子は旅行記マガジンに追加されていますのでこちらも是非暇つぶしにご覧いただければと思います。
時刻は朝6時、平日仕事の早起き習慣が休日の習慣を滅ぼしたせいで休日でも6時台に起きることも多い私は疲れが残ったままですが、二度寝してももったいないので気持ちを切り替えて静かに朝風呂へ直行します。
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友人と風呂に浸かって語り合うのも良いけど朝みんなより早く起きてひとり抜け駆けで温泉にゆっくり浸かるのも一興、前回の記事では紹介できなかった温泉に浸かりながら宿周辺を見渡せる展望風呂に浸かります。
宿の最上階にある浴場はすべて内湯になっていますが一面ガラス張りで温泉に浸かりながら周辺の山々やこの旅館のこだわりでもあるアクアリウムを観賞することができます。
しかし、まだこの時間はアクアリウムにいる魚も岩陰に隠れて寝ているようで魚の姿はありません……
早朝すぎて他の宿泊客も少なく、温泉が噴き出しから湧き出る音、洗体場にいるお客さんが風呂桶で勢いよくお湯をかける音や桶がタイルにあたる「カーン」という音が心地よく、五感が研ぎ澄まされるような静寂な世界。
広々とした浴槽は、目の前に広がる山から発されるエネルギーを窓越しでも伝わるくらい壮大で開放感のある景色が広がっていました。
目の前に映る景色は、、残念ながら本日はとんでもない量の雨。
本降りよりもワンランク上のTHE土砂降りといった感じで窓ガラスから景色が一望できることによりその絶望感も一層強く感じました。
全裸であれほど絶望してしまう経験はそうないでしょう。
3日目は福島県西側の会津若松や大内宿の街歩きメインの観光を予定していたのですが、この雨では無理過ぎる、では今日は何処に行くのか。
まあ、朝飯食べながら考えればいいかととりあえず温泉を堪能することにしました。
私は夜と雨の景色しか見ることが出来ませんでしたがそれでも大満足です、秋は紅葉、冬は銀世界の自然を眺めることが出来ると思いますのでこれからの季節にはもってこいの旅館。
浴場を出たところにあるのは温泉旅館によくあるくつろぎスペース、この時間からようやく朝風呂に入る宿泊客の方が増えてきて賑わってきました。
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そこから味噌のいい香りがしていて、辿ってみると朝食前ですが仲居さんがおり、味噌汁のサービスをやってくれていました。
牛乳ではなく味噌汁、湯上りのサービスとしては珍しいなと思いながら1杯もらいましたがこの味噌汁、実はしじみの味噌汁だったのです。
…………!?(何かを察した自分)
しまったーーー!!!
しじみの味噌汁、貝の旨味を存分に感じることはもちろん、疲労回復・美肌効果を得られる魔法のような汁、そしてなんといってもしじみ汁にはその効果以外に二日酔いを軽減する効果もあるのです。
私は1日目の夜に呑み過ぎたからという理由で2日目は控えていました。
昨日酒を呑んでおくべきでした!
旅館のスタッフの人たちが、旅館の夜ではお酒を呑まれるであろうから翌日の朝にしじみ汁をサービスすることで宿泊者には健康で帰ってもらおうというこれ以上にないホスピタリティの想いを!私は……私は、無駄にしてしまいました、本当に申し訳ありません。
そして旅館のおもてなしの心に感服です。
仕方がない、せっかく用意していただいているのですが気持ちを切り替えていただきましょう。
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湯上りスペースからも外の景色が見ることができ、雨ですがその景色と共にいただきます。
美味しいーー!
ちょうどいい温かさと塩分濃度、温泉に浸かって外から健康になり、しじみ汁で中からも健康になりました。
しじみ汁を飲んだ後に客室に戻りましたが、まだ友人たちが寝ていて起こしては悪いと思い、ロビーで朝の中庭の風景を眺めながら新聞を閲覧、贅沢な時間の使い方です。
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朝食をいただいて、ホテルにチェックアウト、今日はこれから雨の日でも楽しめる福島県の水族館に向かいます。
旅館のある磐梯熱海から水族館のあるいわき市まで2時間かかりましたが到着、その場所は『アクアマリンふくしま』
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福島県内でも最大の大きさを誇る水族館で、水槽だけでなく動物園のようなゾーンや植物園のようなゾーンもあり水族館と括るよりも地球の自然を凝縮したような大型複合ネイチャー施設で一日中楽しめます。
前回下関水族館に訪れた際、水族館のテーマを勝手に決めて紹介したのですが今回も勝手に決めて紹介します。
ずばり『アクアマリンふくしま』のテーマは『過去と未来』です。
まず入場するとすぐに水族館のある施設があるわけではなく、一度野外に出て本館まで歩きます。トンネルがあるので雨でも大丈夫です。
本館までの道のりは縄文の里というテーマで福島県の自然豊かな里山風景が表現されています、野原や湿地が広がっており、生き物としてはたぬきやカワウソが飼育されていてとっても可愛い。
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また人工的に作られた滝があり、それを裏からトンネルで巡るような導線になっておりアドベンチャー感を感じることが出来ます。
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滝を裏からスルーするとようやく本館が見えてきました。
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本館に入場しかし、まだ水槽はなく焦らされている気分です。
そこにあるのはかつて地球上に生息していた生物の化石や標本でした。
上野にある国立科学博物館の古代生物ゾーンが好きな私にとってはこれ以上にないサプライズ、まさか水族館に行って化石や古代生物について観賞できるとは思いませんでした。
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化石や標本だけでなく生きる化石といわれるカブトガニやスポッテッドラットフィッシュという噛みそうな名前の生物が飼育されています。
カブトガニ大人しいと思っていたらめちゃくちゃ水槽内を動き回っていて可愛い、動画にしたかった。
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水族館のスタートが古代生物の展示、なかなか珍しいつかみです。
海の進化ゾーンを抜けると、エスカレーターで上昇、そこは外の明るさに包まれていました(雨だから弱いけど)
野外という訳ではなくこの水族館自体が透明なドームに包まれていて自然光が取り込まれています、このゾーンにも水槽もあるのですが植物園のようなつくりにもなっており福島県の河川流域から沿岸に棲む水生生物だけでなく本物の植物を使って表現されています。
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海獣生物もこのあたりに飼育されている。
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ドーム状になった屋根の下、自然に近い環境で観賞できるというのはとてもいいのですが水槽のガラスに光が反射して撮影が難しい……
野外ゾーンを抜けると資料の展示ゾーンが待っています。
ここはオセアニックガレリアと呼ばれるゾーンでありアクアマリンふくしまや福島県にある環境保護団体が取り組んでいる鯨やうなぎ、海洋汚染などの研究活動について展示されています。
鯨の骨格標本がほんとうにでかい。くじらが減ってきている今の地球環境の中で取り組んでいる活動やいわき周辺のかつての捕鯨文化などが紹介されており、中には江戸時代に描かれた荘厳でくじらの日本画などが展示されています。
昔に描かれた鯨の絵は、荒々しい海で雄叫びを上げるまさに怪獣のような描かれ方です。
それは大きな船がなかったりまだ生物の研究などが進んでいない、文明の発達していない時代であったためでしょう、鯨は今よりもずっと大きく恐ろしく、しかし獲れば食物としてだけでなく生活に必要な油として使えたため、リスクを冒してでも欲しい存在。
いかに日本人と鯨の結びつきは古くからあり、そして根強いかを知ることが出来ます。
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また海洋汚染の原因となっているプラスチックごみ問題が取り上げられていたり福島県が河川環境保護に取り組んでいる中で天然記念物であるウナギが飼育されていました。
ウナギはとっても活きが良く水槽の中でなわばり争いをしています。
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ただ魚が飼育され展示されているだけでなく地球環境問題が取り上げられ未来へと繋げようとする福島県の取り組みについてとても勉強になります。
いよいよ水族館に来たと感じられる、大水槽の中で自由に暮らすたくさんの魚たちを見ることが出来ます。
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この水族館の生息数的にも写真映え的にも一番の見どころは大水槽の中で三角状のトンネルから通り抜けることができる『潮目の海』エリアです。三角になっているのは親潮と黒潮が合流している福島県沖を表現されており、よく見ると水槽が右と左で親潮ゾーンと黒潮ゾーンとで分けられておりその間を通れるような設計になっています。
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2つの潮が合流していることにより多く種類の魚が回遊して漁業にとってももってこいのまさにお魚天国です。
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水の量がかなり多く光量の関係で深く澄んだ水槽になっていて飲み込まれそうです。『アクアマリンふくしま』他にも深海魚ゾーンや別館として金魚館などもありものすごく大きい水族館でした。
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時刻は昼過ぎご飯を食べるために水族館からは歩いて行くことが出来る『いわき・ら・ら・ミュウ』に向かいます。
この施設までの海沿いの景色は福島沖を見渡せます。
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ここは福島県沖で獲れた魚が売られている市場があったり、数多くのレストランや並び、福島県名産のお土産を買うことも出来る複合施設です。
魚は今回の旅でたくさん食べてきたのでそろそろジャンクなものが食べたいとラーメンを食べました。
お店は『浜鶏』さん、ここでは削りたてのかつお節が乗っかった鰹節ラーメンを注文。
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ちょうどいい塩味とかつお節の凝縮された旨味が広がるラーメンであっさりしていてとても美味しかったです。
そして、2泊3日の仙台&福島旅行も終わり、帰りは車の中で旅の思い出を語りながら次の旅先候補など少し寂しくもにぎやかな車内。
あっという間に埼玉県に帰ってきました。途中で羽生サービスエリアによりましたが古い蔵の街並みが表現されたエモーショナルなサービスエリアで夜のライトアップも綺麗です。
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ゆるキャン△の志摩リンみたいなことを言いますがひとり旅と友達との旅行は違った楽しさがあります、それが実感できる旅行でした。
今度は冬あたりにひとり旅したいな、とまた旅行をした際は記事にしていきたいと思いますのでよければフォローして楽しみにしてください!