夕陽を共有する人たち
数年前に奄美大島を訪れました。国直という集落に滞在したのですが、集落全体に漂う温かい雰囲気にすっかり魅了されました。
国直は奄美市の隣の大和村の東端にあります。リュウキュウチクが群生する海に突き出た岬や白い砂浜がある美しい海辺の集落です。民宿や食堂もあり、夏は海水浴客で賑わいます。少し沖合いまで泳ぐとサンゴ礁が広がっており、SUPやシーカヤック、シュノーケリングを楽しむ人も多いです。
高台からの眺め
ヨーロッパから来たカップルがビーチで日光浴を楽しんでいました。
宿泊した民宿。快適な宿でした。宿を営む女性がとても親切で、夜に天然記念物のアマミノクロウサギを見に山まで連れて行ってくれました。
部屋の壁に貼られていたことば
民宿のダイニングスペースから見える海
国直は夕陽の名所としても知られています。太陽が水平線に沈むころどこからともなく人々が集まってきて、ビーチで夕陽を眺めます。舟漕ぎの練習をする若者、パジャマ姿のおじいさん、赤ちゃんを抱いた若いお父さん、エプロンかけたお母さんなどみんなで夕陽を眺めながら一日の疲れを癒します。旅行者も地元の人に交じって一緒に楽しみます。私もステキな時間を共有させてもらいました。
奄美では祖先から受け継いだ自然や文化が大切に守られていてコミュニティーのつながりがとても強いのも特徴のひとつです。「国直集落まるごと体験交流」は集落の若者が中心となって地域の人や旅行者などが一緒に地域に根づいた独自の文化を体験する活動です。
国直は機会があったらぜひまた訪ねたい場所です。