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メラニア夫人は何を思う?

スロベニアは美しい国です。7年前にこの国を訪れた時、秋色に染まる首都リュブリャナの街を歩きながらたびたび頭に思い浮かんだ人がいました。当時のアメリカ大統領ドナルド・トランプ氏の妻メラニアさんです。彼女はスロベニアの出身です。 

メラニアさんは1970年スロベニア(当時はユーゴスラビア)で生まれます。父親はスロベニア共産主義者同盟(共産党)の党員で国営自動車企業で仕事をし、母親は子供服メーカーで働いていたそうです。メラニアさんはリュブリャナの高校を卒業した後、リュブリャナ大学(素敵な大学す)に進学しますが一年で中退し、モデルとして活動します。1996年にユーゴスラビアが内戦に巻き込まれるとスロベニアを離れてアメリカに移住します。

アメリカでもモデルとして活動し、2001年に永住権を取得します。その後1990年代に知り合ったトランプ氏と2005年に結婚し、2016年にトランプ氏が大統領に就任してファーストレディーとなります。

移民としてアメリカに渡り、ファーストレディーにまでなった彼女ですが、母国ではどんな生活をしていたのでしょう。旧ユーゴスラビアの内戦の悲惨さは私も記憶しています。その中でスロベニアは比較的安定していたと言われますが、国を離れた彼女は美しい祖国をどう思っているのでしょう。彼女は母国への未練はほとんどないと伝えられています。メディアを通しての情報しかないので私にはよくわかりませんが、移民の中の「勝ち組」にも見える彼女が祖国に対してどのような思いを抱いているのか私にはとても興味があります。さらにスロベニアの人たちが彼女をどう見ているのかも知りたいと思います。

それまでのファーストレディーとは異なり彼女は目立った活動をほとんどせず、表舞台に出ることも少なかったです。それがトランプ氏、そして彼女の「戦略」なのかもしれません。でも私にはトランプ氏以上に彼女に興味があります。もしかしたらトランプ氏以上に「したたか」なのかもしれないと思わないでもありません。そして来年再びファーストレディーとなるメラニアさんですが、夫が「独裁者」のようにやりたい放題のことをやり、世界をこれだけ混乱させていることをどう思っているのでしょう。

10月には彼女の自叙伝が発売されました。本人がどこまで執筆に携わっているかは疑問ですが、近いうちに読んでみようと思います。もちろん自費では買いません。大金持ちの彼女に印税など必要ないでしょうし。


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