牛さん、中に入らないでね!
ブータンの施設には鉄やスチールでできた「すのこ」のようなものが設置されていることがあります。写真はパロにあるキチュ・ラカンという僧院で見たものです。何のためだろうと思って聞いてみました。
「牛避け」だそうです。ウシの足は指が2本で、指先は蹄に覆われています。歩くときは4脚とも指先だけを地面につけ、かかとは浮いたままです。指の数が少ないのでまっすぐに地面を蹴り、効率よく前へ進めるのだそうですが、指先で歩く牛にとってすのこの上を歩くのは難しく、鉄やスチール製だとさらに困難です。だから牛が侵入しないように設置しているということでした。
電気柵など設けないところに優しさを感じました。