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地元の特性を活かす大学:ジェームズ・クック大学(オーストラリア)

調査や研修、旅行で訪れた海外の大学を私個人の視点でレポートしています。

同大学は2005年以降、研究調査でたびたび訪れています。


オーストラリアゆかりの探検家ジェームズ・クックの名前を冠したこの大学はクイーンズランド州北部の主要都市タウンズビルに本部を置く州で2番目に古い大学です。大学設置を求める地元の強い要望を受け、1960年にクイーンズランド大学の付属機関として設置されました。1970年に独立し、北部地方唯一の大学として開校しました。キャンパスはケアンズ、ブリスベン、マッカイなどにもあり、2003年にはシンガポールにも設置されました。

クイーンズランド州周辺には世界遺産に登録されているグレートバリアリーフや熱帯雨林があることから、海洋生物学や熱帯関連の研究がさかんです。珊瑚礁、熱帯河口域、マングローブ生息地、海草生育地などに恵まれ、フィールドワークを中心に実践的なカリキュラムが提供されています。エコツーリズムなど観光学の分野でも質の高い教育と研究が行われています。先住民が多い地域の特性に合わせて「オーストラリア先住民学科」を設置し、先住民学生のニーズに応える教育を実施しています。州の最北部にはトレス海峡諸島があり、アボリジナルとは異なる先住民のトレス海峡島嶼民が暮らしています。

学生数は約2万人で、女子学生が6割を占めます。地方や遠隔地出身の学生が多いため、各地に学習・研究センターを設置し、キャンパスに通学しなくても履修できる遠隔教育に力を入れています。

大学ホームページ↓


キャンパスの風景

私は主としてケアンズキャンパスを訪れていましたので写真は同キャンパスの風景です。
 

学生の姿はいつもまばらです
土地はいくらでもあります
校舎内部


キャンパス紹介ビデオ(ケアンズキャンパス)


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