リンちゃん、パパもママも頑張ってるよ!
2017年3月、千葉県松戸市で小学校3年生の女児が登校中に行方不明となり、2日後に我孫子市の排水路脇の草むらで遺体となって発見されるという事件がありました。殺されたのはベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンちゃん(当時9歳)で、殺害したのは彼女が通っていた小学校の保護者会長だった男です。
犯人が保護者会長であったことは社会に大きな衝撃を与えました。一家が来日したのは、リンちゃんが2歳半のときです。日本が大好きになったリンちゃんは「将来は、日本とベトナムの架け橋になれる仕事に就きたい」と言っていたそうです。そんなリンちゃんの命を奪った男を私は許せないですが、犯人が誰であれ大切な娘を失った両親の悲しみは計り知れないと思います。だから私は事件以来リンちゃんの家族のことがずっと気になっていました。
そんな中で家族が昨年福島に移住し二本松市でベトナム料理店をオープンしたというニュースを耳にしました。岳温泉というところで廃業になった温泉旅館を買い取り、家族で再起を図ることにしたそうです。
家族の応援になればと思い、先日東北を旅行した際にお店を訪ねてみました。「ハオ・グエン・ショップ」という名前のその店は旅館の宴会場だった部屋を改装し、約60席のテーブルを備えていました。メニューにはベトナム料理の定番である「フォー」やサンドイッチの「バインミー」、ベトナムコーヒーなどが並んでいて、ベトナムのグッズなども売られていました。将来はベトナムと日本の文化が融合した温泉旅館もやりたいと考えているそうです。
店の入り口と外観
玄関を入ったところ。温泉旅館の名残があります。
レストラン。ベトナム風の飾り付けがされています。
メニュー
フォーを食べてみました。ベトナムで食べたものと同じ味でとても美味しかったです。
静かな岳温泉
リンちゃん、家族はみんなリンちゃんの大好きな日本で頑張っているよ。天国から見守っていてあげてね。