「被爆者」と「被爆体験者」ってどう違うの?(中学生の声)
*中学生のボクは架空の少年です。
最近わからないことがまたひとつ増えた。「被爆者」と「被爆体験者」の違いだ。
長崎に原爆が投下された際に国が定める地域の外にいて被爆者と認められていない人たちを「被爆体験者」と言うらしい。「被爆体験者」の人たちが「被爆者」と認めてほしいと訴えた裁判で、長崎地方裁判所が原告44人のうち15人を法律で定める被爆者と認めたとニュースで知った。
原爆の熱線や「黒い雨」を浴びながら「被爆者」と認定されない人たちがいることをボクは初めて知った。認定されなければ医療費の助成なども受けられないらしい。行政区分の線引きで被爆者がどうか決まるそうだ。認定される人とされない人がいるらしいけど、その線引きって適切なのかなあ?
「被爆体験者」っていうのは被爆を体験した人だよね。「被爆者」も被爆を体験した人でしょ。両者がどう違うのかがボクにはわからない。場所によって被爆の度合いが違うっていうこと? 被爆を体験しても被爆しない人もいるっていうこと? 体験しているのに被爆しないっていうことがあるのだろうか。
被爆したかどうかがわからないなら「被爆不明者」とか「被爆未確認者」などとした方がわかりやすいと思う。「被爆非認定者」でもいいと思うけど、それだと被爆しているのに認定しないのはおかしいって言われるからかなあ? 行政の言葉ってホント不可解なものが多いよ。