151 世界の動きに目を向けてほしいから
天安門事件の日が近づいてきました。あれから34年。私は事件のあと毎年6月4日には学級通信で事件のことを書いてきました。政治的な意図はまったくありません。ただ社会を見つめる目を生徒に持ってほしいという気持ちからです。
1989年のこの日、私はテレビの映像に釘付けになりました。無防備な市民に対して発砲する軍隊と戦車の前に立ちはだかる一人の男性。映像は今でも忘れられません。巨大な恐竜の前に立つ小動物のようにも見えました。戦車が男性をひき殺すのではないかという恐怖に駆られながら私は