75 お互いに傷つけ合うのはむなしい
合唱大会直前の貴重な練習時間でした。生徒たちには最後の歌い込みをしてほしかったのですが、私はあえて練習を中止しました。そして彼らに問いかけました。「人を傷つけていないか」と。合唱の練習は大事です。でも生徒たちの中に見えたふるまいが目に余ったからです。お互いに傷つけ合って楽しんでいる様子を見逃すことはできませんでした。そのことを考えさせることの方が合唱の練習よりはるかに大事だと思ったのです。
入学以来、生徒たちの中にたびたび見え隠れしていた「いじめ」の兆候。からかいや悪ふざけ