新型コロナによるテロメア短縮の加速◆ウイルスゲノムとワクチンmRNAが逆転写され、宿主ゲノムに組み込まれることが報告
SARS-CoV-2のオミクロン変異株が生命を脅かす状態を引き起こすことはほぼありませんが
今後の不安
感染したVero E6細胞とCOVID-19生存者でテロメア短縮の加速が見られました
ウイルスゲノムとワクチンmRNAが逆転写され、宿主ゲノムに組み込まれることが報告されました
ゲノムに組み込まれたSARS-CoV-2 RNAは、感染した培養細胞と患者由来の組織(肺/心臓/脳/胃)で
ウイルス-細胞キメラ転写物として発現することが示されました
COVID-19 mRNAワクチンBNT162b2がin vitroでヒト肝細胞株Huh7に侵入できるという証拠を提示する
現段階では、BNT162b2から逆転写されたDNAが細胞ゲノムに組み込まれるかどうかは不明である
BNT162b2 に対する LINE-1 活性の正確な調節については、さらに研究する価値があります
本研究で使用した細胞モデルは、分裂しない体細胞とは異なり、DNA複製が活発な癌細胞株です
また、Huh7細胞は、RNA代謝に関与するタンパク質の発現上昇など、遺伝子およびタンパク質の発現が大きく異なることも示されています
しかし、細胞増殖は、胚発生中だけでなく、骨髄や上皮基底層などのいくつかのヒト組織でも活発であるため
そのような条件下でのBNT162b2のゲノム完全性への影響を調べる必要があります