もうすぐ消滅!?JR九州株主優待の旅(第四話)
↓前回までのお話はこちらを
この旅が始まり5日目。
今日乗る路線は豊肥本線で、大分〜熊本の148kmを横断するように走る路線で、終点の熊本を目指します。
豊肥本線は、阿蘇山のカルデラを横切る形の為、勾配が大きく、途中の立野駅では、スイッチバック方式を取り入れています。
また2016年4月の熊本地震と2016年6月豪雨の自然災害により、斜面崩落、土石流失等、50箇所以上にもわたり、甚大な被害がありました。3年間にもわたる復旧工事により、2020年8月復旧が完了し、全線営業再開いたしました。
今回乗る列車は、下記の2本です。
大分 8時07分発 特急九州横断特急2号
阿蘇 17時14分発 特急あそぼーい!号
九州横断特急2号 大分→阿蘇
大分駅よりJR九州のコーポレートカラーの赤色塗装のキハ185系に乗車します。大分駅はコーポレートレートカラーの列車が沢山乗り入れていますね。
定刻に大分を発車し、市街地を抜けて、緑が多くなると勾配を上がっていきます。
三重町を過ぎて、しばらくすると百枝トンネルをくぐりぬけます。トンネルを出ると、すぐに鉄橋を渡るという景色で、「岩戸の景観」と呼ばれています。阿蘇山溶結凝灰岩の岩壁をくり抜いた百枝トンネルと百枝鉄橋が連続するこの区間は難工事で、現在は写真撮影のスポットとして名所となっています。
阿蘇駅
九州横断特急は阿蘇駅に到着。阿蘇駅は特急停車駅ながらマルス端末未設置駅です。乗車変更の際は、電話で空席照会し、料金補充券を発券するそうです。駅前には道の駅とワンピースのウソップ像があります。
阿蘇山
ここから九州産交バスで阿蘇山に向かいます。こちらも湯布院と同様、ほぼインバウンドで満員状態でした。九州産交バス阿蘇山線で利用できるお得なフリーきっぷがありますので、今回はそちらを購入しました。
草千里に到着しました。ここは阿蘇火山博物館があり、阿蘇山の歴史について学ぶ事ができ、草千里を一望できる展望台もあります。
阿蘇山は標高も高く、遮るものがないもない山の上の為、体感温度は冷たく、常に風が吹いている状態でした。4月でしたが、防寒着は持って行った方が絶対にいいです。
因みにここ阿蘇は、「クレヨンしんちゃん」の主人公野原しんのすけの母、野原みさえの出身地で、舞台になっている埼玉県春日部市、父、野原ひろしの出身地秋田県大仙市と共に家族都市になっております。
草千里から再びバスにのり、阿蘇山上ターミナルに向かいます。ここから阿蘇山火口シャトルバスに乗り換えて、阿蘇山火口に向かいます。5分ほどの乗車時間で火口に到着しましたが、小雨が降っており、霧もかかり火口の様子も伺う事は出来ませんでした。
阿蘇山火口シャトルバスは、もともと阿蘇山上と火口を結んでいたロープウェイ🚡の代替で、阿蘇山上には、当時使われていたロープウェイ時代の建物が現在も残っております。
お食事処 坊中亭
阿蘇山上よりバスで阿蘇駅に戻ります。
既にお昼の時間を過ぎておりましたが、阿蘇駅周辺には飲食店が少なく、数少ない飲食店の一つが阿蘇駅の構内にある「坊中停」さんです。卓上タブレットで注文する為、インバウンドにも対応しております。一番人気の阿蘇ハヤシライスと阿蘇の高原野菜サラダセットを注文。とても優しいお味でした!
他にもカツ丼、親子丼といったメニューもあるようです。
坊中温泉 夢の湯
阿蘇駅前には徒歩5分に阿蘇町営の温泉があり、地元の方で大変賑わっています。外にある足湯は無料で利用する事ができます。町営だけあって、400円とリーズナブル!!
内湯の他に露天風呂もあり、お風呂上がりは畳敷の休憩所で、のんびりくつろぐ事ができます。
特急 あそぼーい! 阿蘇→熊本
特急あそぼーい!は車両が1編成しかない為、週末や繁忙期などに限定して運行されます。なかでも、前方のパノラマシートは人気で、みどりの窓口でしか指定券を発券する事が出来ません。
他にもクロちゃんシートやキッズスペースなどあり、特に家族連れの方に特化した列車かと思います。
あそぼーい!はフリースペースがいくつかあるのですが、ここのパノラマシートもフリースペースと勘違いされて、座席に座って記念写真を撮られている方が数名おられました。
明日は36ぷらす3で鹿児島中央まで向かい、そこから指宿枕崎線に乗り換えて指宿に向かいます。
乞うご期待!