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【詩的な語り💙詠】十三夜…

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君想い
二夜(ふたよ)の月を眺めしも
届かぬ願い 愁いのままに
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今宵、十三夜…

もう二度と
あなたに逢えないかもしれない

いま
この時しかないかもしれない…

だから
少しでも永く
少しでも一緒に

あなたと同じ時の流れに流されてみたい

緩やかに
静かに流されてみたい

同じ時は
きっと二度と刻まれる事はないはずだから

そう想いながら
あなたとの時間を過ごしていました

だけど
あなたが逢いに来る度
あなたと一緒に時を重ねる度

ひとりで居るのが怖くなりました
ひとりで過ごす時間が
淋しくて
悲しくて

あなたが欲しくなりました
あなたの全部が欲しくなりました

ずっと
一緒に過ごせる時を
一緒にいてくれるあなたを
望んでしまいました

だから
あなたが私から離れてくれるように

あなたが逢いに来ない様に

あなたを遠ざける言葉を
最後に選びました

それでも
二夜月を眺めて
未だに心の奥で
秘かに想う事があります

一番叶わない事を
今宵の十三夜に託します

蒼い夜の今ここで
"あなたが欲しい"
って、
心がまだあなたを求めています

あなたに届くでしょうか…


🎑"二夜月(ふたよつき)"
十三夜の月は、十五夜の月(中秋の名月)とセットで呼ばれることも多く、
旧暦8月の十五夜の月を「前の月」、
旧暦9月の十三夜の月を「後(のち)の月」と、称する由来もあるそうです

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