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自家製アイスクリンを作ってみた

以前より気になっていた自家製アイスクリン
本日はこちらを実際に作ってみました

基本情報

・牛乳で作るアイスクリン
・卵をしっかり泡立てて作った
・液はきちんと濾した

これを一般家庭でも再現できるように少々アレンジを加えながら作っていきます

材料

牛乳200cc
生クリーム50cc
砂糖50g
卵黄 3個
バニラエッセンス 少々

高級牛乳は普通のスーパーには売っていないので、生クリームを足してコクを出してみる本当はバニラビーンズを使いたかったのだが、開封したバニラエッセンスをそろそろ使い切らないといけない時期だったので妥協

こういうほんの少しの手抜きが美食から遠ざかるのだろう
バニラビーンズを包丁の背でこそげるべきだったと、アイスクリームメーカーの羽が回るのを見ながら反省してます
香り、全然違うです


作り方

牛乳と生クリームを合わせたものを鍋にかける

卵黄と砂糖を泡立てる
白っぽくもったりするまで頑張る

合わせて火にかける

沸騰前で火からおろし、液をこして、氷水で急冷

冷えたらアイスクリームメーカーに入れて20分

完成
実際に作るなら、きちんとした本を見ながら作ってください
私もお気に入りのレシピ本から手順をつまみ食いして作っています


実食

完成後、冷凍庫で1時間ほど冷やすと味がなじむそうですが、今回は出来立てを食べてみました

シンプルなレシピなので、素材の味が優しいアイスクリンになりました
普通に美味しかったです
つまり、可もなく不可もないバニラアイスです

市販のアイスクリームと違いすぐに溶けるので急いで食べる必要があります
写真を撮る暇はありません

舌どけはとても滑らかで、冷たさと舌ざわりを楽しむスイーツでした

すごく行儀が悪いのですが、私はアイスクリームメーカーにスプーンを直接つっこんで食べるのが好きです
内側にくっついたシャリシャリしたところをスプーンでこそげて食べるのが好きです


感想

手作りのアイスクリンは時間を食べるものだった
作る手間だけでなく、温めて冷やして温めて冷やしてを繰り返す時間
そして、すぐに溶けてしまうアイスクリンを食べるということ
これは食へのこだわりと愛あればこその行為であると私は思った

普通に美味しいアイスクリンを恋人に作るとはどんな状況だったのだろうか想像してみる

ひとりで作って冷凍庫で寝かせているタイミングで恋人を家に呼び食べさせたのか
ふたりで一緒にいる時に作って出来立てを食べさせたのか

このふたつはとても似ていて全然違う

せっかくなら、ふたりで一緒にいるときにキッチンに立って、あーだこーだとよく回る舌で蘊蓄を語りながら卵を泡立ててほしい

卵に火を入れるときの細かなこだわりを自画自賛してほしい

アイス液を氷水で冷やしているときに、この時間がアイスクリームを旨くするのだとグルメ漫画のキャラクターみたいにドヤってほしい
(ちなみに急冷するのは旨味というより衛生的に作るために必要なのだが、食中毒の予防のためと語られると少し興ざめである)

アイスクリームメーカーのスイッチを入れたあとリビングでくつろぐ彼女をキッチンに呼び、ふたりでアイスクリンの完成までを眺めてほしい

とろみのある液体から固体に変わる瞬間を夏休みの自由研究の結果を母親に伝える小学生のように誇らしげであれば、恋人の母性本能をくすぐれるであろう


そこまで妄想してこんなに綺麗な思い出だったらネット配信であんなふうに語るかなあと不思議に思った
私は綺麗な思い出を人に見せないで自分だけの物にしたいタイプの人間なので、このあたりの機微は分からない

とりあえず、自家製アイスクリンは普通に美味しくてあっという間になくなる

それは事実だ











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