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気になる祟り系の場所 其の壱

【 祟り 】
1.神仏や霊がその意に反する人間の行為に対してもたらすとがめ・災禍。
2.ある行為のむくいとして受ける災難。

 日本には多くの「祟る」場所がある。到底全ては網羅出来ないものの、
自分の気になる場所を各回に分けて紹介する。これらは決して禁忌を犯すことを推奨するものではなく、あくまで個人的な趣味の一環として集めたものある。順番はランダム。随時アップデートは気まぐれ。記念すべき第1回目は比較的マイナーな武将の首塚をフィーチャーした。

⚪︎ 笠原新三郎首塚(長野県佐久市志賀)

 時は1547年、信濃攻略を目論む武田信玄に対し、志賀城城主である笠原清繁(新三郎)は上杉憲政に援軍を要請するが、3000名の上杉方の援軍は碓氷峠で一方的に武田軍によって打ち負かされるのだった。その後、無慈悲にも武田は討ち取った3000名の首を自陣へと持ち帰り、志賀城から見える位置に並べて笠原方の戦意を喪失させる。その策は見事に功を奏し、もはや援軍の望みは無いと悟った笠原方は僅か二日で討ち滅ぼされた。清繁の美人な若妻は武田によって部下に褒美として与えられ、それ以外の者は人身売買にかけられる。清繁にとってはこの上無いほどの無念な最期であったことだろう。

ぽつねんと私有地の田んぼの真ん中に佇む
何度か首塚の移転計画が持ち上がるもその度に病人や怪我人が出たため沙汰止みに

 少し話はズレるが、移動させると祟る神霊は割と水平方向の移動にはうるさいものの、垂直方向の移動には寛容な神様も多い的な話をtwitterで見かけたことが有る。ビルの屋上にある神社とかは、そういうことなんだろうか。 また、こうした非業の死を遂げた曰く付きの塚や五輪塔などの中には、近くの草を刈ったりするだけで障りが有るとされるものも存在する。"栄枯盛衰は世の習い。どうぞ構わず荒れるがままにしてくれ。"とでも言うかのように。


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