THE YELLOWMONKEYに見たプロフェッショナルの意地と大切なもの
20日まで1週間ほど、岩手と仙台の東北に旅していました。
もう、盛りだくさんにいろんな人と再会ができ、美味しいものを食べて、美しい景色を眺めることが出来て、本当に満足度の高い旅でした。
そして、その旅の「ラスボス的な最強の自分の中でのミッション」それこそが、19日夜のTHEYELLOWMONKEY仙台公演でした。
先に言ってしまうと、私はこの公演で、2つの要素に身震いします。
1つ目は、まさかまさか、席が・・席が・・
「最前列の、真ん中に近い席」
厳密に言えば、ベーシストのヒーセ氏が常にすぐ真上辺りにいる、というあり得ないくらいの神席。
今、本気で祈っていることがあります。
それは、「あの神席で、2025年のツキを使い果たしていませんように」ということです(笑)←本気で祈っていますww
私の心の故郷ともいえる「みちのく」の守り神が、関東で頑張る私に大きなプレゼントをくれたのではないか‥と本気で思いました(笑)
そして2つ目は、「バンドメンバーたちのプロフェッショナルさ」。
本当に身震いする思いでした。
THEYELLOWMONKEYのある意味象徴的存在でもあるボーカルの吉井和哉さんは、数年前に「喉頭がん」を患った影響が今でもあり、不調な時があるのですが、この日も声が序盤から裏返るなど、明らかにベストコンディションではありませんでした。
この日のセットリストは最新アルバムと1995年にリリースされた「smile」という4枚目のアルバムを融合された構成(今やホールツアーではファンクラブ会員しか来ない前提になっているから、こうしたチャレンジが出来るのだろうな・・)だったのですが、前半で、「smile」に何曲か入っているシングル曲である「嘆くなり我が夜のファンタジー」という曲を演奏しました。
かなりリズミカルな曲なのですが、吉井和哉さんはその曲の歌唱中、一時的にしゃがみこんで歌う場面がありました。
再結成後は、こうやって少し休息をとりつつ歌唱する姿はあったものですが、今回は「本当に苦しいからしゃがんでいる」という感じでした。
他にも、声が上手く出ない場面が前半からあって・・。
私は、実は密かに「これは・・今日の公演すら、完走できるのだろうか?」と、本気で不安が頭をよぎりました。
最前列にいたから、メンバーの機微がよく分かる席だったので、余計心配になりました。
しかし、「プロフェッショナルな人たち」の底力を、ここから見せつけられることとなります。
吉井和哉さんは、喉が辛くなった時には、意図的にMCを工夫したり、水分を接種したり薬を喉に振りかける様子をみせて、喉を良い塩梅に休めてから、次の曲に向かう・・という感じが続きました。
他のメンバーやサポートのキーボート・鶴谷氏も、小休止になるとすかさず間奏を入れてきたり、無理せず、せかさず吉井和哉さんをしっかり待つところ待つ、という感じで、盛り立てている感じが圧巻でした。
そのうちに吉井和哉さんもいよいよエンジンがかかってきた感じで、後半は100%とはいかないまでも、かなり「キレた」パフォーマンスを見せてくれました。
これまたシングル曲である「熱帯夜」という曲には、「誰かのために伸ばした 長い髪に触れたい・・」という歌詞がありますが、その歌詞のところで私の席の近くにいた人たちに自らの髪を向けて触らせるパフォーマンスは、本来の吉井和哉さんが戻ってきたな・・と感じました。
THEYELLOWMONKEY、特に吉井和哉さんはMCも秀逸なのですが、この日は後半が本当に冴えわたっており、他のメンバーを
「本当に、この人たちは仏様のような人たちなのですよ!!なんでROCKをやっているのかっていうくらい!!」という仲間を上げるトークもとても良かったですが、何より
「常に、その時のTHEYELLOWMONKEYが今までで最高のものでありたいです!!そして、もう長く休んだりしません!!」と高らかに宣言する姿には、本当に不滅のバンドであり、不可能を可能にしていく、プロフェッショナルの魂を持った人たちなのだな・・と改めて思いました。
また、私はベーシストのヒーセ氏側の最前列にいたのですが、吉井和哉さんが「このブロック2(1-2月の公演)は、最新アルバムと1995年のsmileを組み合わせた構成です!!」という話をしていると、隣の席にいたおじさんがヒーセ氏に「smile」のTシャツを強調していました。何とヒーセ氏は、ウインクで返していました。こういうところ・・こうした、ファンをとても大事に扱うところが、年齢を重ねても、長く解散していた時期があっても、愛され続ける理由なのだろうな、と改めて思いました!!
会場を出ると、外は東北の真ん中の冬のきれいな景色でした。
※私は、今回のライブを通して、メンバー、そしてその奥にいるスタッフから、プロフェッショナルな人たちの底力を見せてもらい、本当に勇気をもらいました。今回の東北旅の最後に、実に自分を奮い立たせる最良の機会だったと感じています。
今回のLIVE参戦は、私にとってただ推しのライブを見に行っただけでない、非常に大きなものをくれた、と感じています!!
彼らのように、困難があっても、そこにいる人たちと助け合いながら、自分の信じる道を突き進む自分でありたいと、強く思いました!!
追記・・一番聞きたかった「復活の日」という曲が一発目だったし、反戦歌の要素がある「Kozu」という最新曲、往年の「BURN」やさらに一度生で聴きたかった、アップテンポなナンバー「Love communication」(最後のイントロが溜まらんのです)などをたくさん聞けて、そして様々なことを感じられて、本当に濃い2時間でした!!