神戸が他都市を凌ぐ点とは ③神戸港
日本を代表する港町
神戸は言わずと知れた港湾都市です。神戸港は外国貿易コンテナの取扱量で西日本最大を誇るコンテナ港(1995年の震災の影響で規模が縮小されたとは言え)で、特に物流産業・製造業・観光産業に置いて、大きな恩恵を受けています。重工業・卸等で市内経済が成り立っているのは、市内に本社を構える企業数を見れば一目瞭然です。海がよく見える神戸ハーバーランド(モザイク・メリケンパーク等)も港町を実感できる人気の観光地です。
世はまさにクルーズ船大航海時代
世界のクルーズ船市場が順調に回復している昨今、
都市部に近い神戸港の存在は京阪にはない「強み」となっています。
今後関西の玄関口として国内外問わずさらに需要は増えていくでしょう。
神戸空港の国際線が開通されれば、フライトとクルーズをセットにしたプラン「フライアンドクルーズ」にも期待できます。
神戸素通り問題
しかしながら、いくらクルーズ船が神戸に停泊しようが、現地でお金を落としてもらわなければ旨味がありません。実際、クルーズ船から降りてきた旅行者は早々と「京都」「大阪」「奈良」「姫路」行と表示されたバスに乗り込んでいきます。これらのバスの行先表示版に「有馬温泉」行が一つでもあれば良いのですが、中々難しいのが現実です。
参照:神戸が他都市を凌ぐ点とは ②有馬温泉|言葉の吐き倒れ (note.com)
魅力的な観光地が密集している関西エリアに置いて、特に外国人観光客を神戸に引きつけるは至難の業でしょう。
神戸は無理に外国人観光客の獲得に躍起にならず、冷静に「寄港地でフリーで散策する層」を取り込めれば十分ではないでしょうか。クルーズ船の往来を増やすことだけに集中し、その層を増やすことに注力したいところです。
参照:神戸が他都市を凌ぐ点とは ①神戸空港|言葉の吐き倒れ (note.com)
海を感じる場所を求めて
ここまで観光目線での港湾都市「神戸」について書きました。
それでは、通勤・通学・遊びに訪れた神戸周辺の人にとってはどうでしょうか。個人的な感想ですが、特に三ノ宮付近ではあまり「港町」を感じる瞬間が少ないように思います。周辺地域から訪れた人に「神戸に住んでみたい」「住み続けたい」と思わせられるような、神戸ハーバーランド以外で海を感じられる街の見せ方が必要です。繰り返しにはなりますが、海を身近に感じられる場所が多いのは京阪にはない「強み」に他なりません。神戸市は現在、ウォーターフロントだけでなくや須磨・垂水・舞子の再開発にも力を入れています。気軽に港町(海)を感じるられるような街づくりを期待します。
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