➁『たまねぎ🧅』〜「含有成分」から観た[相性の良い成分の組み合わせ]
次に、➁『たまねぎ🧅』をサンプルとして、これから述べてまいります。
Ⅰ)〜、「その栄養素が、残さず身体に入って作用する為には!?」について、…
●『たまねぎ🧅の主な成分』には[ビタミンB群(葉酸)/C/E/ミネラル群(K・Ca・Mg・P・鉄・亜鉛)]があり、…
また[アリシン/ケルセチン/ジプロピルジスフィルド/チアール/メチオニン/シスチン]の特徴的な成分もあります。
◉例えば、『ビタミンB⁹(葉酸)』に関して説明しますと、…
『葉酸』は、「レバー/葉野菜」等に多含されるビタミンです。
「水溶性」である為、「茹でる」等の調理によって損失し易く、含有の葉酸量は[アスパラガス - 約90%、菜の花・ブロッコリー - 約60%、モロヘイヤ・ほうれん草🌿 - 約40%前後に減少します。
また光や熱にも弱い性質がある為、冷暗所に保存するなどの工夫が必要である。
➀新鮮なうちに加熱せずに食べられるサラダ🥗や納豆、果物の生搾りジュース🧃等にすると効率良く葉酸を摂取する事ができます。
◉『ビタミンE』は、不妊を防ぐ栄養素として「小麦胚芽油」から抽出・発見され、「植物油/種・実類」等に多含であり、「油🪔と一緒に調理をする」事でより吸収率が高まります。
(但し、加熱や劣化で「ビタミンE」が減少する為、「古い油」よりも「新しい油」を使うことが大切です)
◉『ミネラル群』中で云えば、人間の体内では「➀カリウム」は、「➁カルシウム」と「③リン」に続いて3番目に多く存在し、細胞内液に多く存在しています。
「④ナトリウム」は、細胞の外側に大部分が存在し、「④ナトリウム」と「➀カリウム」の濃度は一定のバランスで保たれています。
この一定のバランスを保つ為の「ナトリウムカリウムポンプ」といわれるものが、細胞膜に存在します。
「④ナトリウム」の過剰な摂取、又は「➀カリウム」の不足等で、カリウムとナトリウムのバランスが調整できなくなると、細胞内のナトリウムの濃度を下げる為に水分を取り入れます。
「血管の細胞」でこの様な事が起こると、血管壁が水分で膨れる為、血圧が高くなり、顔では組織液やリンパ液が薄められ、「浮腫み」となって現れます。
※この為、「カリウム」を摂取する事により、「むくみ」の解消に繋がるといえます。
「⑤亜鉛」は小腸で吸収され、「アルブミン」というタンパク質と結合して肝臓に運ばれます。
体内での吸収率は約10~30%と、余り高く無いですが、「亜鉛」の摂取量や同時に摂取した「鉄」や「銅」の量に影響されて変化します。
また、『昇圧薬等を服用する』ことによって「亜鉛」の吸収が妨げられることもあります。
更に、「ファストフード/インスタント食品🍜」などの加工食品には、「亜鉛」の吸収を妨げる「リン酸塩」等の食品添加物が含まれている為、「加工食品に偏った食事」にならないように注意する必要があります。
◉「アリシン」は、「長ねぎ/玉ねぎ🧅/にんにく🧄/にら」等のユリ科の野菜や、「キャベツ・大根・わさび」等のアブラナ科の野菜に含まれている、「強い香りを持つ成分」である。
「アリシン」は、糖の代謝を促し、体を動かすエネルギーを生み出す「ビタミンB¹」と結びつき、その効果を持続させる働きがあります。
(よって、炒飯/ピラフ等で摂ると良い)
※「ビタミンB¹」は、疲労回復を助ける上で欠かせない成分です。
現代人は、加工食品や清涼飲料等を多く取り入れた食生活が根付いている為、「ビタミンB¹」が不足し易いと云われています。
「アリシン」は、調理など細胞を壊す事で「アリイン」から作られます。
※例えば、「にんにく」は生で食べると辛みなどの刺激がありますが、「炒める・焼く」等の加熱調理を施すと、「アリシン」が作られる事により、甘く香ばしい独特の香りを放ちます。
この「アリシン」による香りは、唾液や胃液といった消化液の分泌を促し、胃腸の働きを活発にさせる為、食欲を増進し、消化吸収を高める効果があります。
◉「ケルセチン」は、「ポリフェノールの一種」であり、
主に「たまねぎ🧅の皮/リンゴ🍎の皮」等の野菜に多含の成分です。
「フラボノイドの中のフラボノール類」に分類され、活性酸素を取り除く働きが強い成分です。
※「ケルセチン」に「ルチノース」という糖が結合した物は、「アスパラガス/トマト🍅/みかん🍊」等に多く含まれる「ルチン」となります。
また、「ケルセチン」は「抗炎症作用」を持つことから、関節の痛みを和らげる効果があると云われています。
「ケルセチン」の摂取に加えて、「➀グルコサミン」や「➁コンドロイチン」などの軟骨を作る成分と一緒に摂取する事で、このような関節痛の症状を改善する効果があるとされる。
更に、「ケルセチン」を多含の、「タマネギのエキス」を摂取すると、食後の血管内皮機能が改善されるという研究結果もあります。
③「トマト🍅」へ、…続く。