④「ブロッコリー🥦」〜「含有成分」から観た[相性の良い成分の組み合わせ]
次に、④「ブロッコリー🥦』をサンプルとして、これから述べてまいります。
Ⅰ)〜、「その栄養素が、残さず身体に入って作用する為には!?」について、…
●『ブロッコリー🥦の主な成分』には、[β-カロテン/ビタミンB群(2・3・9-葉酸)/C/E/K/ミネラル群]特徴のある成分として、[➀食物繊維(セルロース・セミヘルロース)/➁スルフォラファン(アリルイソチオシアネートの1種)]等があります。
◉例えば、『ビタミンB²』に関して説明しますと、…
「ビタミンB²」とは、「水溶性のビタミンB群の一種」で、「リボフラビン」とも呼ばれています。
三大栄養素である「糖質/たんぱく質/脂質」の代謝を促進してエネルギー代謝を助け、皮膚や粘膜の機能維持や成長に関わります。
このことから、「ビタミンB²」は「美容のビタミン」、「発育のビタミン」とも云われます。
「ビタミンB²」は、水溶性ですが、「水にはやや溶けにくく」、「酸や熱には比較的安定しています」。
「アルカリ/紫外線」、光に対しては分解されやすい性質を持つ為、「ビタミンB²を含む食材」は冷暗所に保存する事で、「ビタミンB²」を効率良く摂取する事ができます。
また、「ビタミンB²」は腸内細菌によって体内でも合成されますが、水溶性の成分のため蓄えておく事ができません。
「ビタミン」が多含な食材としては、
「肉類(牛レバー/豚レバー/鶏レバー)」
「乳製品(牛乳/ヨーグルト)」
「魚介類(うなぎ/かれい/さんま/ぶり)」
「その他(納豆/アーモンド/卵🐣/キノコ🍄)」等があります。
◉「ビタミンC」は、水溶性のビタミンで、「水に溶け易く、熱・空気・アルカリなどで破壊され易い」性質がある為、「洗う・切る・加熱するなどの調理で減少してしまいます」。
※生で食べられる野菜は新鮮なうちにできるだけ生で食べたり、加熱が必要な場合には、短時間で調理できる方法にするか、煮汁ごと食べられるようにすると、効率良く「ビタミンC」を摂取することができます。
◉「ビタミンE」とは、「強い抗酸化作用」 を持つビタミンの一つで、「活性酸素」 の害から体を守り「老化や生活習慣病の予防効果」が期待されている栄養素です。
「ビタミンE」は「植物油/種実類(アーモンド・ナッツ類)」をはじめとする多くの食品に含まれており、「油と一緒に調理をする」事でより吸収率が高まります。
また、「ビタミンE」は油脂に溶ける「脂溶性ビタミン」の為、水洗い等で失われる心配はありません。熱や酸では壊れにくく、光・紫外線・鉄等には不安定で分解され易い性質を持っています。
※「ビタミンC」は、ビタミンC自体に抗酸化作用があるだけでなく、「ビタミンE」の抗酸化作用をより高める働きがあります。
また、「ビタミンA」には「ビタミンE/ビタミンC」の働きを長持ちさせる効果があり、
更に「ビタミンE」には、「ビタミンA」の酸化を防ぐ効果があります。
◉「ビタミンK」は、主に「植物の葉緑体」で作られる為、緑黄色野菜の中でも「ほうれん草🌿」等の緑色の濃い葉野菜や、「海藻類」などに多く含まれます。
「ビタミンK」は脂溶性のビタミンですので、油と一緒に摂る事で吸収量がアップします。
また、熱にも比較的安定している為、油を使った炒め物等で摂り入れるのがオススメです。
◉「食物繊維」(セルロース)とは、「野菜🥬/果物🍎/海藻/キノコ🍄等」に多く含まれる「第6の栄養素」とも呼ばれる成分です。
「人間の消化酵素では消化されず」、腸内では老廃物の運搬係として働き、不要な物質を体外へ排出する役割があります。
また、「コレステロール値低下作用/糖質の吸収抑制作用」等、様々な生理機能を持つ優れた成分です。
「水溶性食物繊維」は、果物等に多く含まれる「ペクチン/こんにゃく」に含まれる「マンナン」があり、水分を吸収してゲル化し、摂取した食品の胃での滞留時間を長くさせる働きがあります。
また、糖質の吸収を抑制する為、血糖値の上昇を緩やかにします。
◉「スルフォラファン」とは、「アブラナ科の野菜」に含まれる辛み成分です。
「強い抗酸化作用」を持ち(なので「ビタミンE」と共に摂ると良い)、「老化防止/美肌に対する効果」を発揮するだけではなく、体内の解毒酵素を活性化させる事によって、肝機能や免疫力の向上にも繋がります。
「スルフォラファン」は、特にブロッコリーの新芽の部分である「ブロッコリースプラウト」に多く含まれています。
「スルフォラファン」は「熱に強い性質を持つ」為、加熱調理をした食材からも摂取する事ができます。
ただし、「スルフォラファン」は水溶性の成分である為、「茹でた食材から効率的に摂取する場合は、茹で汁と一緒に食べる必要があります」。
⑤『ゴボウ🫚』へ、…続く。