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#詩みたいなもの
恋の詩 -P.I.N.K
あなたがいない
この時間をどう過ごせばよいかわからず
ほおづえついて ため息ばかり
テーブルの上のミルクとシリアルが
時間をよけい滑稽なものにする
華やかなガーベラのピンクだけが
心に映えて
あと何時間後に あなたからの甘いキス
あなたがいない
この部屋は一人じゃ寂しくて
ミルクティーもすぐに冷めた
ひざを抱えて ぼんやりするばかり
華やかなガーベラのピンクだけが
心に映えて
あと何千
心の詩 -何もする気になれなくて
何もする気になれなくて
何もしないをずっとしてる
何もする気になれなくて
火傷の跡を見つめてる
何もする気になれなくて
空の美しさに圧倒されてる
何もする気になれなくて
揺れる洗濯物を眺めてる
何もする気になれなくて
君にあやまりたいと思ってる
君にあやまりたいと思ってる
君にあやまりたいと思ってる
何もする気になれなくて
心の散文 -特別な誰か
特別な誰かになりたかった
凡人とは違う特別な人になりたかった
でもわたしの全てはいつかの誰かのまねごと
ただただ平凡な人間
それを受け入れたくなくて
わたしの人生がつまらないのは
外界のせいにしたくて
気づいたら一生14歳のままだった
わたしはただの平凡な人間
特別な才能も高い能力もない
ごく一般的な人間
自分のくだらなさを
ほんとうは誰よりも知っている
自業自得
もうおわりにして
頭の中シリーズ -2
もう3分で溶ける
エスカレーターの右側にする
横顔はきれい 失礼
大変急ですが
いま猛烈に踊り出したい
しっかりタッチ
平成を感じさせる丈感
いないとわかっていても探す
急いでないなら押さないでよ
というか急いでても押さないでよ
おねえさん 足をしまっておくれ
“これが最後の夏なら 僕はこのままふざけていよう”
ああ部室ね
絶対写り込んでる
なんだ連れじゃなかったのか
心の詩 -コトリコトリ
電車にゆられ
コトリ コトリ
どこへゆくのですか
コトリ コトリ
未来を迎えにゆくんです
コトリ コトリ
すこしだけ 眠くなってきました
コトリ コトリ
このまま眠ってしまいましょうか
コトリ コトリ
永遠のミライへゆきましょう
コトリ コトリ
絶対にイマに戻って来られないミライへ
コトリ コトリ
もう目覚めることのない場所へ
恋の詩 -サディスト
笑ったときの八重歯も
光に透けた茶色い髪も
癖のある足の指も
わたしという 権利も
わたしのすべてはあなたのもので
あなたのすべてはあなたのもので
それでいいと思っているんだよ
そしていつか
わたしなしではいられなくなってくれたら
それがいいと思っているんだよ