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【読書感想】シン・サラリーマン

突然ですが、サラリーマンの税金って高いですよね。。
僕の基本給は31.5万円ほどですが、手取りは約24万円。
実に約24%が税金として差し引かれており、毎月5日間は国のために働いている計算になります。

出世して給料が上がれば、税金の割合がさらに増えることを考えると、本当に切なくなりますね。。

さらに、現在妻が第1子を妊娠中です。今後の教育費を考えると、資産形成を少しでも早く進める必要があると感じています。

そこで、サラリーマンでも副業や節税ができる方法がないかと考え、本を探してみたところ、こちらの本に出会いました。


【本の概要】

著者の経歴

著者のサラタメさんの経歴は以下のようになります。

Before : 新卒で入社した職場がブラックで体がボロボロになる。
After : 残業ゼロのホワイト企業に転職。副業を始める。
Now:登録者60万人越えのサラリーマンYoutuberになる。

現在の収入は本業+副業で大企業の役員ぐらいとのことです。

構成


人生100年時代の現代において、サラリーマンは以下3つの武器を身につけるべきと説いています。

1.リーマン力
→本業の仕事を通じて、どの職場でも活用できる仕事術を習得し、副業にも応用する力。
2. 副業力
→リーマン力で身につけた仕事術を使い、ビジネスを自分の手で切り盛りする
3. マネー力
→稼いだお金を守る

これらの力を習得することで、出世や会社に頼らず、資産を自立して形成できる「シン・サラリーマン」を目指せると述べていました。

3.マネー力については、ざっと見て過去に私が読んだ以下の本と重複する内容多かったため、今回は割愛しました。

【印象に残ったフレーズ】

▪️「1. リーマン力」編

・「リーマン力」において1番大切なことは「STAR」を意識すること
STARとはそれぞれ以下の頭文字をとったものです。

Situation:どんな状況にあるか自ら分析する
Task:解決すべき課題を自ら設定する
Action:課題解決のため自ら工夫して行動する
Result:どんな結果になったか自ら検証する

上司からもらった仕事をただこなすだけでなく、自分から仕事を作れるサラリーマンになろうということです。

・「自分の課題」と「他人の課題」を分離しよう
「自分の課題」は自分でコントロールできること。
「他人の課題」とは自分の力でコントロールできないこと。
これを心理学者のアドラーは「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることは出来ない」と表現したそうです。

最近後輩の指導する場面も増えてきて、なかなか後輩が思い通りに動いてくれず、もどかしく感じることが正直あります。

後輩が思い通り動いてくれないのは「他人の課題」、そこを改善するためにどう指導していくか考えるのが「自分の課題」と分離していきたいと思いました。

・「他人の課題」ばかりで頭がいっぱいになってしまうのは、人間の根源的な欲求の一つである「承認欲求」のせい

人間の本能なので「承認欲求」をゼロにはできないが、この「承認欲求」に人生を支配されないようにする。

例えば、大手企業に入りたい理由が「みんなから認められたい」という気持ちがあっても問題ありませんが、「大手企業で何を成し遂げたいのか」という自分の意志や目標があれば、その気持ちをより大切にするということです。

・全人類が4つの仮面を持っている。ずっと同じタイプの人はいない。
人間は以下の4つのタイプの特徴を誰しもが持っており、コミュニケーション相手が誰かによって自分のタイプが変わってくるということです。

ボジティブ&自立型(リーダー)
ポジティブ&依存型(ムードメーカー)
ネガティブ&自立型(管理職)
ネガティブ&依存型(カウンセラー)

この説明、自分の中でとてもしっくりきました。

昔ですが、高校や大学の友人、家族と会話する中で自分の立ち位置がそれぞれ全然違ったので、「どの自分が本当の自分なのかな?」と悩んでいた時期があったためです。

「もしかして、この友人と話している自分は無理しているのかな?」とか無駄に考えていました。

今思うと、どの自分も自然だったんだと改めて気づくことが出来ました。
ちなみに、「自分は常に⚪︎⚪︎タイプだ」と考える人ほど人間関係に苦しみやすい傾向があるので要注意だそうです。

・仕事の依頼やお願いする際には次の2つを意識する
 ①自分の頭で考えない
 ②チームを意識させる

特に「①自分の頭で考えない」が印象に残りました。

自分の頭の中だけで考えず、「相手の頭の中」を想像し、「相手が言って欲しそうな言葉」に変換する。

例えば納期を遅らせて欲しいというお願いは、

「明日の午前までお時間いただけたら、もっと良く出来そうなのですが」

のように変換することで、明確な期日を提示しつつ、より良い資料を作れるというメリットを提案できます。

・相手にわかりやすく情報を伝えるときは「PREP法」が有効

「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(まとめ・結論)」の順で伝えるとわかりやすくなるという方法です。

新人研修の時にそーいえば言われたなと今更思い出しました。。

・仕事を振られたら即座に「ゴール」と「ルール」を確認
例えば「A社向けの提案資料作って欲しい」という依頼に対して、
「ゴール」は誰に対しての提案で、提案後その人がどう動いて欲しいことを期待するか?を確認すること。

「ルール」は「制約条件」のことで、「ヒト、モノ、カネ、時間、情報」などのリソースをどこまで使えるかを確認する。

最近年数を重ねたからかもしれませんが、振られる仕事がより抽象的になってる気がしてまして、その際の参考にとてもなると感じました。

・「後で考えよう」を撲滅せよ
タスクを後で考えようとして放置すると、抜けもれにつながるので、全てのタスクを以下の3択に仕分けすることで撲滅する。

①断る
②即打ち返す
③To Doリストに入れる

To Doリストに入れずに即打ち返すのがベスト。
To Doリストに入れる場合は、なるべく具体的にタスクを分解するのが重要(日付はマスト!)です。

・残業しないためには毎朝時間割をみっちり作る
毎朝始業前に時間割を作ると残業減る理由はいくつかありますが、個人的に印象に残ったのは以下の2つです。

①仕事の順番を間違えない
・資料作成始める前にデータ収集を先にやっておくべきだった。
・Aさんに相談しようとしたが、外出でいなくなってしまった。
などのタイムロスを防ぎ、効率的な「順番」を決めることが出来ます。

②「パーキンソンの法則」を防げる
「パーキンソンの法則」は簡単にいうと、仕事の締め切りに余裕あるとそれにあわせてダラダラ仕事してしまうということです。
時間割で自ら締め切りを決めることで、作業スピードを上げることが出来ます。

実際に仕事する際は、タスクの時間をタイマーで測り、時間割で決めた通りの時間を守れているかを確かめることも重要になるそうです。
時間割は15~30分区切りで綿密につけることが大事です。

▪️「2. 副業力」編
・「いつまでにいくら稼ぎたいか?それはなぜか?」を明確にする
なぜ稼ぎたいか?が副業を推進する強力に推進するエンジンなる。
逆にここが曖昧だと、副業の継続は難しい。

また、自分にとってどれくらい稼げば理想の人生に近づくかを考えることも大事。
というのも、たくさん稼ごうとするほど作業量も増え、取るべきリスクや面倒なことも増えるからです。

・大半の人は副業を始めて半年〜1年という長期間、報酬ゼロで作業を進めることになる。
サラタメさんの場合は副業が報酬生むまで約2年かかったそうです。

心が折れそうになりながらもグッと我慢して、報酬入るようになってから半年後には本業の月収を超えたとのこと。

一度報酬生まれる仕組みを作ればそこからの伸びが大きくなるのが副業の特徴だそうです。

• 心が折れてしまう人は「目標が曖昧な人」や「他人と常に比べてしまう人」
作業の過程で例え報酬ゼロでも自分なりの目標に1ミリでも近づいているなら大きな価値がある。

これを読んで、僕自身はまずは副業の目的を明確にして、2025年は1円でもいいから副業で稼ぐことを目標にしようと思いました笑

・「ディレクター型」副業は再現性が高い
「ディレクター型」とはライターや動画編集社、エンジニアなどの専門スキルを軸にした副業モデルです。

再現性があるため、成功している人の真似をすれば同じように稼げる可能性が高いのがメリットになります。

【総評】

副業や節税について勉強しようと本読みましたが、主にサラリーマンの仕事の取り組み方について記載されていた「1.リーマン力」が個人的には1番勉強になりました。

私は半導体設計エンジニアとして働いていますが、まずはこの内容を普段の仕事の中で実践して成果を出し、自分の市場価値を上げていきたいです。

また今後の資産形成のために、「2.副業力」を参考にしつつ、報酬ゼロの期間が長くなることを覚悟して、2025年は1円でも稼ぐことを目標に副業を始めたいと思います!

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