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(ネタバレあり)『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の感想

私は映画から遠ざかっていた。
ここ数年で観た映画はラブライブ!シリーズくらい。

そんな中、映画「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章」(略称えいがさき)が始まり、観に行ったら面白くて計3回も観に行った。

その『えいがさき』の感想はこちら。

さて、映画が始まる前には大量の宣伝と予告編を見せられるわけで、3回も見ると頭に入ってくる。
そんな中で気になったのが『シビル・ウォー』だった。

ワシントンで米軍同士が戦ってる映像。ホワイトハウスにも迫る......

世界最強の米軍同士が戦ったらどうなるのか? 興味を持った。
また、予告編でありがちな登場人物が絶叫するシーンもなく、淡々と戦闘シーンが流れたのも好印象だったかもしれない。

4回目のえいがさきを観に行こうとしたら、ちょうどその前の時間に『シビル・ウォー』を上映していた。
せっかく映画館に行くから両方観てみることにした。
えいがさきは70分くらいだからそんな負担にはならない。

ところが調べると『グラディエーター』のリマスターも上映しているじゃないか。
こちらも好きな映画で心が揺れた。

しかし年を取ると昔のコンテンツばかり擦ってしまうのを自覚していた。
だから見たことがない『シビル・ウォー』を選んだ。

観終わった感想は、『良かった』。
さわやかな視聴感が残る、私の中では良作の判定だ。

以下ネタバレ












まず、引っかかったと思った。
統合参謀本部議長とか出てきて作戦を実行する濃厚な戦争映画かと思ったら違った。

始まってやたらジャーナリストに尺を取るなあと思っていたが、ホテルを出発するあたりで気が付いた。
これはこのジャーナリストたちのロードムービーだ。

強い女性写真家。
ちょっと軽い男。
老練なジャーナリスト。
駆け出しの女性写真家。

ロードムービーを構成するには十分なメンツだ。

内戦の状況は最小限しか語られない。とにかく軍隊が首都ワシントンD.Cに迫っているらしい。
そんな中、大統領のインタビューを取る為にジャーナリストたちもワシントンに向かう。

まず良かったと思うのは全体的に流れるさわやかな空気だ。

道中、カーラジオから流れるような音楽を流しながらアメリカの道を車が走る。
そんなゆるいシーンと緊張のシーンが交互にやってくる。
アメリカ映画定番の脚本だ。

一行は互いを理解しながら旅を進めてゆく。
観客も感情移入してゆく。

主人公とも言える駆け出し女性写真家のジェシーは美人の女優が演じている。
昨今はハリウッドにもポリコレが流行っていると思ったがこの作品は違うようだ。

髪を結んだり、バッチリメイクしたり、腰を落として写真を撮るなど、
駆け出しがたくましく成長してゆく様を美しく描いていた。
年より若く見えるのも役に合ってた。

戦闘シーンの銃声や爆発音は迫力がある。さすが映画館と言ったところか。この音はホームシアターでもなかなか出せない。

前線基地上空をF-35?が飛んでる絶望感は異常。戦況の説明は無いが、もう正規軍はダメなんだなと思う。

そしてゴールである大統領へと迫ってゆく。
最後のシーンは凄惨だけどゴールに到達した喜びも表すユーモラスなシーンで、この映画のメッセージが詰まってと思う。


全然期待してた内容とは違ったけど、観終わった満足感は得られた。
今時の映画は子供だましが多いのかなと思ってたけど、本作はいい映画だったと思う。

いやー、映画って本当にいいものですね。ではないが、また映画を観たくなった。(少々高いけど)

予告編を見て気になったのは『イマジナリー』というホラー映画。
予告編の時点で怖くて観られないかもしれない。

シビル・ウォーの後にもきっちりえいがさきを観て楽しめました。

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