見出し画像

太っている事は劣っていると思っていた



【いじめられた事はありますか?】


聞こえるか聞こえないかの声で
囁かれる終わりのない残酷な言葉。


『太ってるよね。』
『デブ』
『足、太すぎる』 


小学生だった私の心を壊すのは、
そんな単純な言葉で充分だった。


そして、昨日まで、
仲良かった友達がいきなり無視をし、
周りの友達も、
私と話さない様になったある日。


それはナイフより鋭く、身体は固り、
自尊心は砕かれ、休み時間や下校の時間、
一人ぼっちを噛み締めるには、
長過ぎる時間の始まりでもあった。


自分がいじめられていると
他のクラスの人に知られたくないからと
休み時間の度に図書室に逃げ込み、
1時間もかかる帰り道は、
いつもみんなと少しずらした時間で帰る。

涙目になりながら歩く田舎道の
土の匂いにすら嫌気が差し
いつか友達と見たはずの鮮やな空は、
一瞬にして、どんよりした白黒の世界に
変わり果ててしまった。



太ってる事から始まったイジメで、
自分がキライになり、
大切に生きるようにと授けられた
人生さえ否定をし、
何より、自分で自分にひれ伏してしまった。


その時、私の心に刻まれた哲学は、


『太っている事は誰よりも劣ってる!!』


【中学校での転機】

中学生になり、テニス部での部活が
私を変えた。
背も伸び、身体も引き締まり、
異性からも好意を向けられるようになった私は、あの頃とは大きく違っていた。
あの過去との決別でもある。


コンプレックスだったはずの容姿、
イジメの原因だった体型も、
部活という運動が私を変えてくれた。
何より、変わりたいという意思が
頑張る事を繋いでくれた。


そして、その向こう側には、
恥ずかしくなる位の賞賛があった。
周りから仲間から沢山、沢山、褒められた。だからもうあの頃の私とはサヨナラだ。


見た目が全てではない
見た目で判断するな…。
世の中にはキレイな言葉が
散りばめられている。


だけど私は知っている。
それはただのキレイ事でしかないと…。


そして私は気づいてる。
見た目はとても大切なのだと。


だからこそ、太りやすい私は、
もう2度とあの頃へ戻りたくなかった。
もう2度とあの頃へ戻らないと決めた。


【結婚から出産】

その後、結婚から出産を経た私に、
忘れられない1日が訪れる。


ある日、ママ友とのランチ。
その時間の為だけに服を新調する思いを持って、楽しみにとっておいた時間だ。

なぜなら、妊娠、出産、育児と同じ悩みを
乗り越えた2人だったからだ。

自分の事など常に後回しで、
我が子を優先し家族を第一に過ごした時間。私へのご褒美、ご苦労さま感は、
共に同じ時期、同じ悩みを持った彼女だからこそ、手を取り合りあって分かち合えるはずだ。スレンダーなママ友との最高のランチタイムになるはずだった。


「花ちゃん、太った?」


悪気の無い一言程、傷つくものは無い。
忘れ去ったあの日が蘇る。
あの頃の私を、又、抉られるとは、
思ってもいなかった。

この日から産後うつのような状態がはじまった。
それでも、もうあの頃には戻りたくないという強い意思が上回った。
暗い過去にはサヨナラしたはずだから…。



食事や運動と身体に気を使い、
私の機嫌を私がとった。
そして、数ヶ月ぶりに
スレンダーな彼女と再会。


「花ちゃん、スタイルええな〜。」


【勝った!】という気持ちになれた。
それは自分に勝ったのか、
彼女に勝ったのか、世間に勝ったのかは
本当の所わからない。
ただ、ただ、勝ったと言う思いだけが
私の心を満たしてくれた。


【またやらかした。。】

第二子出産後、今まで以上に
体型に気を遣っていたはずだか、
体重は増える一方、
私の脳裏に再び〝あの頃〟がよぎる。


ある時、藁をも掴む思いで手に取った
一冊の本にオマケのDVDまで付いていた。
半信半疑の見よう見まねが始まった。
不思議な事に、あれだけ落ちなかった体重はあっという間に減っていった。


運命的な出会いそれが…ヨガ。
身体の硬い私が避けていた…ヨガ。


あの頃の私の辛さは、
誰より私が知っている。
〝太ってる〟という言葉は
ずっと心に影を刺している。

体重計の数字、食べる事への罪悪、
そして誰かへの劣等感は今も尚、
思い出すだけで私をへこませる。


だからこそ、私はヨガの資格を取る決意をし
覚悟を決めた。


【そんな私だからこそ】

私なんて。
私なんか。
どうせ無理と、
多くの方が口にする。


だからこそ、
私には伝えたい、届けたい思いがある。
もしかしたら、それは私の人生の役割かも
しれないとそんな風に思っている。

小学校でのイジメで挫折もしたが、
小さな成功体験を幾つも重ね、
何だかんだと次の扉を開いては、
生きてこれた。

なによりそれは大きな力になった。

そんな今、私なりに人生の方程式を獲得し、何よりヨガはその後押しをしてくれている。
沢山の挫折から始まった私だからこそ、
自信を持って言える事がある。

『大丈夫、変わるから』

ママ友に太ってる?と言われた15年前が左
現在44歳の写真が右





【人生に弾みを】

悩み塞ぎ込む前に、
私に一度、相談をくれませんか?

〝あの頃〟の辛さを

誰よりもわかっている私だから、


辛いアナタの背中をさする事も、
押す事も出来るかと思います。


おこがましいかもしれませんが、
アナタの人生を変えるサポートを
ご提案させて頂きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?