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【映画レビュー】メン・イン・ブラック
こんにちは。マヒロです。
最近、とことんお馬鹿な映画を見たい気分だったので「メン・イン・ブラック」を見ました。
メン・イン・ブラックは略して「MIB」とも言われますよね。
久し振りに見ましたが、いや〜面白かった!
この作品、音楽もクールなのにコミカルでとても好きです。
「メン・イン・ブラック2」「メン・イン・ブラック3」までシリーズ化もしているヒット作です。
概要
1997年 アメリカ 98分
監督 バリー・ソネンフェルド
出演 トミー・リー・ジョーンズ
ウィル・スミス
舞台はニューヨーク・マンハッタン。ニューヨーク市警のジェームズは異常な身体能力のある犯人を追い詰めるが逮捕寸前で飛び降り自殺されてしまう。それを機に黒いスーツを着た怪しげな男Kに声を掛けられる。彼等は黒いスーツに身にまとい、秘密機関「メン・イン・ブラック(MIB)」でエイリアンを監視していたのだ。嘘のような機関にジェームズはスカウトされてしまう。
登場人物
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「J」役を演じるウィル・スミス。
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ニューヨーク市警で嘘みたいな格好と嘘みたいな態度で勤務しています。
とにかくノリノリな若者の役がマッチしています。
当初、デヴィッド・シュワイマーとクリス・オドネルもJ役に打診されていたそうです。
ウィル・スミスを映画でしか知らなかったのですが、調べてみると元はラッパーとして活躍されていたんですね。
1987年にラッパーとしてデビューし、1990年からはテレビ界にも進出。そこから映画の世界でも活躍するようになりました。
ウィル・スミスは静止画より絶対動いているのを見た方が良い!
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とにかくスタイル抜群ですよね!
身長が188㎝もあります。しかも顔小さい。何等親なのか……
スーツ姿も決まってます。
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「K」役を演じるトミー・リー・ジョーンズ。
JのことをMIBにスカウトします。
トミー・リー・ジョーンズをご存知の日本人は沢山いるのではないでしょうか?
BOSSのCMで有名ですよね。
私はこの映画を見るまでトミー・リー・ジョーンズが何だかとても怖かったんです。
見てきた映画でトミー・リー・ジョーンズがいつも悪者の役をやっていたから、その影響だと思うのですが。
「コメディとか出来るのかしら?」と思いつつも、「見てみたい」と思ってしまいました。
口数が少なく、眉間に皺を寄せている役が多いトミー・リー・ジョーンズですが、その良さも失わずにコメディ映画でもご活躍。
この映画を見て、とても大好きになった役者の1人です!
日本が大好きなんですって! 嬉しいですね!
このK役はクリント・イーストウッドも打診されていたんですって!
クリント・イーストウッドってコメディ作品に出演したことあるのでしょうか?
荒くれた男のイメージはありますが、イーストウッドにクールなイメージがないのですが……
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私の中でイーストウッドといえば銃
個人的に気になった役者をお紹介します。
エイリアンに体を乗っ取られてしまった農夫の役を演じたヴィンセント・ドノフリオという方です。
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とても演技が凄くて、エイリアンにしか見えなかったです!よくあんな動き出来るなぁと感心しました。悪役が際立つと映画も盛り上がりますよね!
調べてみると、「フルメタルジャケット」で教官にしごかれるゴーマパイル(ほほえみデブ)というかなりインパクトの強い役を演じていました。
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この時の役作りで32㎏の増量をし、それが原因で左膝を痛めて手術することになってしまいます。
この時の演技も凄かったですが、今作での演技も素晴らしかったです。
娘は女優のレイラ・ジョージで2020年にショーン・ペンと結婚しましたが、2021年に離婚を申請しています。
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今作の監督はバリー・ソネンフェルドです。
「アダムス・ファミリー」やウィル・スミスが出演している「ワイルド・ワイルド・ウエスト」の監督もされている方です。
コメディ作品を得意としているのでしょうか?
今作の監督、クエンティン・タランティーノも打診されていたそうです。
タランティーノ作品、結構好きなので、タランティーノのMIBも見てみたかったなーと欲を言ってしまいます。
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映画オープニングの話
今作の配給は「ソニー・ピクチャーズ」です。
ソニー・ピクチャーズはアメリカのメジャースタジオ「BIG5」にあたります。
今回は「BIG5」のオープニングを少し調べてみました。
「BIG5」+20世紀FOXのオープニング集です。
聞き慣れているものばかりじゃありませんか?
「BIG5」はこの5つです。
①ユニバーサル・ピクチャーズ
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私の中で一番「あー、今から映画始まるな」という感じが湧くオープニングはユニバーサルです。
ユニバーサルの歴代オープニング集です。
カッコイイから何度でも聞けるちゃう!
中には100周年の時のスペシャルオープニングも入っています。
といっても、ただ100周年のロゴが入っているだけですが。
ユニバーサルのオープニングで可愛いのはミニオンズではないでしょうか?
②パラマウント・ピクチャーズ
美しい山からスタートするのはパラマウント。
この山はユタ州にあるベンローモントマウンテンです。
創業者のホジキンソンが幼い頃に過ごした地でもあるんですよ。
山を取り囲む22個の星の数は、最初に契約した俳優の数を表しています。
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③ワーナー・ブラザーズ・ピクチャーズ
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ワーナーはルーニ・トゥーンズ(バックスバーニー)のアニメでも良くみかけますよね。
ワーナーは映画によってオープニングを上手に変更する会社だというイメージがあります。
「バットマンシリーズ」や「ハリー・ポッターシリーズ」のオープニングは映画の世界観とマッチしていて素敵だと思います。
「バットマン」のオープニング
「ハリー・ポッターシリーズ」のオープニング集
そのシリーズのハリーの心情をオープニングで表したのはとても素敵な手法だなと思います。
④ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
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ある意味で「ディズニーだな」と思うディズニーらしい夢のあるオープニングですよね。
100周年バージョンも素敵です。
⑤ソニー・ピクチャーズ
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さて、今作の「コロンビア」は実はソニー・ピクチャーズだったんですね。
前進がコロンビア・ピクチャーズでしたが、1989年にソニーの傘下に入ってソニー・ピクチャーとなりました。
そして、この女性にはモデルがいます。
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モデルはジョニー・ジョセフ。
ぴったりとくるモデルに出会うことが出来なかった時に、新聞社の知り合いにそのことを伝えて紹介されたのがこの女性です。
日本と言えば……
東映といえば海。
「荒磯に波」という名前が付いていて、撮影場所は千葉県の犬吠埼です。
出てくる3つの岩には1951年に「東横映画」と「大泉映画」を東映が吸収合併した所にあり、荒々しい波は「力強い文化」を象徴しています。
CGがない時代にこれだけの荒々しい波を写すって凄いと思いませんか?
東宝のオープニングは音楽がないので映画の邪魔をしません。
結構好きです。
BIG5以外
「BIG5」には入っていない会社のオープニングはどのようなものがあるのでしょうか?
ドリームワークス
スピルバーグが創立した映画会社ですね。
お月様にちょこんと可愛らしく乗っているこの少年は「ムーンボーイ」といいます。
MGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)
ライオンで有名ですよね。
このロゴには愛称があり「レオ・ザ・ライオン」といいます。
8代目であるレオは映画監督のヒッチコックがディレクションしてるんですよ!
私が1番好きなオープニングは20世紀FOXです。
1番盛り上がります!
後、ピクサーも可愛くて好きです。
ピクサーが初めて作った短編映画の主人公がオープニングに登場するあのランプでした。
名前は「ロクソJr」です。
その時の短編映画がこちらです。
当時、繊細な動きを3Dで表現出来ずに自信のなかったピクサーは初の短編映画の上映会が終わった後、3Dのクオリティよりも「あのランプは親子なの?」と聞かれることが多く、大事なものは技術力だけではないのだと気付いて今に至ります。
長編映画のスタートは「トイ・ストーリー」からです。
トイストーリーも面白かったですが、「ファインディング・ニモ」の波の動きや「Mr.インクレディブル」の時の登場人物の髪がなびいている姿など技術もとても成長したと思いませんか?
自分は技術がないから駄目なんだ……
もっと凄い人は世の中に沢山いる。
もっと頑張って出来るようになってからにしよう。
そんなことを思わないでも、自分で表現したいことを今の実力で頑張ればいいんだと励まされます。
みなさんがお好きなオープニングはどこの会社ですか?
オープニングが始まると「いよいよ映画が始まるな」とワクワクします。
140連発動画なんて如何でしょうか?
本編に問わず、オープニングのことも知ると奥が深くて面白いですね!
今作のオープニングはこんな感じになっています。
いつものソニー・ピクチャーズのオープニングとも違って、それでいていつものソニー・ピクチャーズの雰囲気も壊していない素敵なオープニングだと思いませんか?
感想
かっこよくて面白い!
それがメン・イン・ブラックです。
この映画の第一印象は「とにかく黒い」です。
MIBのメンバーは黒いスーツ、黒い服、黒いサングラス…… とにかく黒まみれの集団です。
黒ってクールですよね!
ファッションに無頓着な私は「取りあえず黒を着ておけば正解だ」と思っていた時期があり、黒い服ばかり着ていたことがありました。
そんな時期を思い出して黒でキメているものを見ると、ちょっぴりセンチメンタルな気分になってしまうという現象が起きます。
個人的なことはさておき、やっぱりお馬鹿映画って最強だなと思います。
展開も早いですし、時間も98分と長すぎもせず短すぎもしない。
そして何といっても小難しくないので気構えずに見ることが出来る。
お馬鹿映画って何も考えずに純粋に楽しめますよね。
そういうのってコメディの醍醐味なのではないのかなと思います。
「自分の身分も捨てて、エイリアン退治のエージェントになろうってスカウトされても……」
そんなことをそこまで悩まず、地球を守る為にエイリアン退治をしていく様は爽快感抜群です!
「面白ければそれでいい」
観客にツッコミすらさせる隙がないくらいのお馬鹿をしてくれれば、見ているこちらは老若男女、みんながとてもHAPPYになれます。
映画の世界でくらい、それくらいのこと許されても良いと思いませんか?