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「べき」の辞書
「怒り」は大きく分けて「人」が原因のものと「できごと」が原因のものがあります。
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しかし実際は、同じ人、できごとに遭遇しても毎回怒るわけではありません。
本当の怒りの原因は別のところにあります。
「怒り」の本当の原因は'自分の中にある「べき」'です。
「仕事はこうあるべき」、「家庭はこうあるべき」など挙げたらきりがありません。
'自分の中にある「べき」'が怒るかそうでないかの判断材料になっています。これが「『べき』の辞書」なのです。
しかしこの「『べき』の辞書」はかなり慎重なものです。
【全部正解】
「べき」は信じている本人にとっては「全部正解」なのです。
「サイコパス(反社会性人格障がい者)」や「独裁者」にとっては周りから見れば'反社会的なこと'であっても、少なくとも本人にとっては「全部正解」になります。
【程度問題】
同じ「べき」を持ったとしても、人によって程度が違います。
例)「中学受験するべき」
・Aさん:「第一志望校に受かればよい」
・Bさん:「第二志望校でもよい」
【時代の変化】
『不適切にもほどがある』というドラマがありますが、かつては常識だったものが今現在は通用しないものが多いです。
例)
昔:「運動中は水を飲むべきではない」
今:「脱水に伴う失神を防ぐため、運動中であっても積極的に水を飲むべき」
【立場や環境の変化】
立場や環境が変わると、「べき」も変化します。
例)
田舎:「引っ越しのあいさつはするべき」(顔の濃いつきあいが当たり前)
都会:「引っ越しのあいさつはするべきではない」(多様性の保証と情報の過多)
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