課題の分離
最近、「嫌われる勇気」という本を通じて、アドラー心理学というものを知りました。
アドラー心理学自体、名前はどこかで聞いたことがあったのですが、その内容を知ったのは初めてでした。
感想からいうと、「アドラーさん、最高」です。
共感できることが山のように多く、この記事だけでお伝えすることはできなさそうなのですが
一つ挙げるとするならば、「課題の分離」です。
アドラー心理学における「課題の分離」というのは、他者の課題と自分の課題を明確に区別するという考えです。
例えば、「自分のやりたい仕事があるんだけど、親が猛反対していて、どうしたらいいか悩んでいる」という状況を考えます。
このとき、課題の分離をすると以下のようになります。
自分の課題→やりたい仕事をするかどうか決める
親の課題 →自分の判断に対して何かしらのリアクションをする
つまり、
自分の力で親のリアクションを調整できないのだから
そんなことは考えず、自分のできることだけに注力するということです。
「いや~~、そうはいってもそんなに簡単にはできないよ」
その気持ち、とてもよく分かります。
僕も現在実家暮らしをしていて、経済的なことは相当な部分を母親に握られているので、なかなか勇気がでません。
いきなり家出するのも、ちょっと厳しいです。
しかし、このマインドセットを持つことはめっちゃ重要だと思うし
いまからできることもあると思います。
では、僕が最近体験した、課題の分離の例をご紹介します
ある大雨の日、最寄の駅からバスにのって帰ろうと思いスマホでバスの時刻表を調べたら、あと3分で出発してしまうことが分かりました。
しかも次のバスは30分後。
現在地からバス停までは結構距離があり、
「急いだとしても、間に合わないかもしれない」
「間に合わなかったら、ただ疲れるだけだからダルいな~~」
と二の足を踏んでいました。
しかしそのとき、「課題の分離」が頭をよぎりました
「待てよ、バスが俺を乗せるかどうかは俺の課題ではない」
「俺の課題は、ただバス停に向かって全力ダッシュをすることではないか!!」
アドラー心理学を初めて実践しているという高揚感のもとバス停までダッシュしました。
その結果、ぎりぎりバスに間に合うことが出来ました(笑)
結果はさておき、この課題の分離をするメリットとして
「めちゃめちゃ心が楽になる」
というものがあると強く感じました。
先ほどの例でも、
課題の分離をしていなければ
「どうして、自分は間に合わなかったんだ」
「もっと早く走ればよかった」
「なんなら、もっと早く駅についていればよかった」
といったように後悔の心が際限なく湧いてきます。
しかし、バスがあと3分で出発すると分かった状況で
「自分の課題はただ全力ダッシュをすること」
というふうに課題の分離をしたことにより
「まあ自分ができることはやったのだから、自分のせいじゃない」
というように、前向きなあきらめができるようになったと思いました。
僕も母親との関係で悩むことがありますが
課題の分離を意識していくことにより
やりたいことを、より罪悪感などを感じずにできるような気がしています。
「~したいけど、母親にまた嫌なことを言われるのがいやだな~」
ではなく
「自分のやりたいことをやる。それについて母親から何か言われても、それは自分が制御できることではないから気にしない」
このマインドを意識して、やれることからどんどんやっていこうと思います。
同じく親との関係で悩んでいる方も、一緒に取り組んでいきませんか?
ご覧いただきありがとうございました。