ごはんを美味しく食べていると毒母に突然怒られた
子供の頃、うちでごはんを普通に美味しく食べていると、毒母から突然怒鳴られたことが何回かあった。
「普段ごはんを食べさせていないみたいな顔でごはん食べないで!!」
「まるで初めて食べたみたいな顔して食べないで!!」
理不尽でしかない。
母は母子家庭の母として、子供に十分ごはんを食べさせていないように他人様に思われることに関して、恐怖を感じていたのだろうということは、子供だった私にも分かった。しかし、ごはんを美味しく食べているときに突然怒られるのは、私にとって恐怖でしかなかった。
数十年後、遅い歳で結婚して間もなく、食事時に夫から「しかし美味しそうに食うなあ」と言われたときには驚愕した。そんなこと今まで誰からも言われたことがなかった。
よくよく考えてみると、私が育った家庭がまともであったなら、母親から怒られる代わりにそう言われていたはずなのだろう。
大人になった今、自分で自分の育て直しをしているが、失われた子供時代を取り戻すのは難しい。