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パソコン通信からのFM放送出演。テーマは「格闘」 (1466文字)
かなり以前のことですが、ローカルFM局の番組に出演したことがあります。
きっかけは、パソコン通信のメールによる出演依頼でした。
今ではインターネット環境の普及により廃れてしまったパソコン通信ですが、当時はパソコン同士が電話を架けるような要領で他のパソコンに接続して通信していました。電話ですから、1回線を使って通信できるのは2台でした。
そのうち、一つのパソコンをサーバ(サーバ役)にしてそのサーバに電話回線を複数本接続し、その電話回線を使って同時に接続できる環境を作る人が現れました。サーバにはサーバ用の通信ソフトが使われていました。そういうサーバと複数回線があれば複数の接続者同士でチャットすることもできました。ただし、電話を架けてパソコンで通信しているので、電話料金は使用時間によって発生します。
その当時「NTT」のことを「ミカカ」と呼んでいましたっけ(ミカカは、日本のパソコン通信のスラングでNTT(日本電信電話)を指します。 JISキーボードで、「N」のキーは「み」に、「T」のキーは「か」に対応することからそう呼ばれました。パソコン通信をする者はNTTの電話料金設定が高額だという不満を持っていたのでそういう隠語を使って不満の意志を表示していました。)
そういうパソコン通信の集まりは「〇〇ネット」などと命名して、パソコン好きの小規模な同好会を形成していました。
また、規模の大きな「NIFTY-Serve」や「CompuServe」などもできましたし、アマチュア無線をする人たちはその無線でパソコン通信をしていました。
私の加入しているパソコン通信の同好会のメンバーから、「明日担当しているローカルFM番組に出演してほしいと。」とメールが来ました。
番組で話すテーマは「格闘」。
私には、格闘技経験がありません。格闘技系のクラブ活動をしていたわけでもありません。プロレスならテレビで観たことがあるという程度です。
そこで、プロレスの話をするということで出演承諾の返信をしました。
メールを受けたのが土曜日の朝。ラジオ出演が翌日曜日の夕方。
時間はまる一日以上ありますので、プロレスのどういう話をするか考えました。
当時は、長州選手と藤波選手の闘いが人気でしたが、私が知っているのは漫画『ジャイアント台風』の世界です。私はそれほどプロレスに詳しいわけではなかったのです。(なんで「格闘」のテーマで私にラジオ出演依頼が来たのか分かりません。)
そこで、ジャイアント馬場選手の3000試合連続出場記念の特別テレビ番組の録画ビデオを何度か観て、内容を覚えFMラジオ番組に出演しました。
ラジオ放送の本番では、「白覆面の魔王ザ・デストロイヤー」とか「鉄のツメ フリッツ・フォン・エリック」「不沈艦スタン・ハンセン」の話をしたのですが、思いのほか好評でした。
出演時間は30分間だったのですが、あっという間でした。
私の妻は、親戚中にラジオ放送のことを電話連絡し、みながカセットテープに録音したので、私の出演の証拠はたくさんあります。
それにしても、あの内容が好評だったということは、聴取者の年齢層が分かろうと言うもので、私の話す内容が間違っていたら恥ずかしい思いをしたことでしょう。
パソコン通信からのFMラジオ出演。
「当時としては、最先端の情報通信ツール(tool 道具)を使った。」といういい思い出です。