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授業中、寝るのは生徒が悪い?

学校の先生をしている夫です。

今日も暑い!
夫が勤務している学校の教室は冷房が効いているそうですが、
それでも、梅雨の時期ならではの高湿度に加え、この暑さですから。

教室の中もさぞかし暑い中、子ども達も授業を受けていることでしょう。

中学校や高校は、定期考査も近い時期なのではないかな?

授業も考査に向けて、はたまた、子ども達の成長に向けて、授業も熱が入っている先生方もいることでしょうか?

そんな先生の気持ちを知ってか、知らずか?
子ども達も疲労がピークに達している頃かと思います。

季節の変わり目どころか、天気も不安定な時期。
それも、週の終わりの金曜日、さらには、昼食後の授業ともなれば、いくら暑いといえど、睡魔が襲ってくることと思います。

中学生、高校生の頃、授業中はずっと真面目に・・・
私が受けるはずもありません。

好きな文系の教科や実習教科の授業はまだしも、苦手な理系の教科の時間は睡魔といかに闘うか?
私にとっては、授業の内容もなかなか入ってこないものでしたから、教室の時計と睨めっこな時間が多かった気がします。

そんな話を夫としていて、聞いたことがあります。
私「中高生の頃、授業中、寝てた?」
夫「そんなに寝たことはないよ。」
私「え?部活(運動部所属の夫)もあったから、眠くなかったの?」
夫「そりゃ、授業の内容も分からなかったから、眠かったよ。
  ただ、運動部だから授業中、寝てていいわけじゃないし、
  何よりも、俺が寝ていて、注意されたら、
  同じ(部活動の)部員や顧問の先生に申し訳なかったから。
  授業が分からないなりに、睡魔に抵抗していたよ。
  同じクラスの部員は寝てたけど。」

夫なりの授業中のポリシーがあったようです。


さて、そんな気持ちで中高生を過ごしていた夫ですから、授業中、生徒が寝ていたら、どうするのか?

「こら!起きろー!!」とか、
「授業中に寝るなんてけしからん!気が緩んでいる証拠だ!!」
なんて、昔ながらの言い方をしてしないのだろうか?

夫に聞いてみると、意外な答え。
「いや、起こさないよ。」

・・・え?授業中、寝ている生徒がいるのに、起こさないの?
私にとってはあまりに意外で、夫は本当に学校の先生として授業をしているのか、疑ってしまいました。

ただ、夫なりに、生徒が寝ている姿をみると、このように考えるそうです。

つまらない授業をしている俺(夫)の授業力が足りないだけ。

夫は、「生徒の授業中の姿は、自分の授業の力そのものを映し出している」と考えているそうです。

生徒の関心を惹き出す授業ができているのなら、生徒の目はイキイキしているし、身を乗り出すくらいの姿勢をしてくれる。

逆に、詰まらなさそうな顔をしている生徒、寝ている生徒がいたら、その生徒と、夫の気持ちが一致できていない、
つまり、生徒の関心を惹き出す力がないだけ。

授業評価アンケートとか、授業の終わりに生徒にリフレクション(振り返り)シートを提出してもらっているそうですが、その回答以上に、生徒の授業中の姿が夫の授業を評価してくれている、

というのが夫なりの考えなんだそうです。

だから、その次の授業では、その生徒が寝ない、どころか、興味があるような授業を創ってやろう!という気持ちになるのだとか。

逆に、毎回の授業で、授業開始直後から寝始めている生徒がいたら、何らかの問題を抱えているのかもしれない、

学校生活のことだったり、仲間との関係性のことだったり、家族のことだったり・・・

そのときは、そのクラスの担任の先生に相談することにしているそうです。
それが何かのサインだったら、見過ごすわけにはいかないから。


学校の先生をしている夫は、学校生活で様々なことを生徒と一緒に活動している中、最も大切にしなければならないのは、授業 と言い切っています。

授業中、寝るのは生徒の責任だけではない、むしろ、授業者の至らなさ、と考える夫。
授業力の向上、生徒の興味・関心を惹き出す技術、パソコンや黒板の使い方・・・など、まだまだ発展途上中、と言います。

頑張ってね、生徒の皆さん、
頑張れ、夫!

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