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学校の先生の仕事の実態
夫はその後、学校の異動も経験し、順調に教師の仕事にも慣れてきました。
その頃、夫は私と出会い、結婚し、現在に至ります。
会社員の私にとって、出会った当初は、「給与も時間も安定している公務員となら、結婚するとなっても生活は安泰かな」といった軽率な考えが無かったといえば嘘になります。
ただ、出会った頃から、平日の夜は急な残業(保護者との面談やら、生徒の相談やら)で待ち合わせの時間に遅れることはしばしば。
週末にどこかに行こうと誘っても、「ごめん、部活が公式戦前で・・・」と言われることがほとんど。
配偶者との関係が「教師-会社員」とか、血族や親せきに学校関係者がいるとか、そのような関係性がないと学校の先生の業務事情は全く分からないと思います。
現に、私の知り合いからも「教師なら、週末も夏休みも冬休みもあっていいよね。」という人もいたくらいです。
世間の教師像と実際の教師の勤務実態はこれほど隔たりがあるとは、私も思いもしなかったです。
※ちなみに、学校の教師の休日はほぼカレンダー通りです。
週末が休みと思われがちですが、この度の新型コロナウィルスの感染拡大により土曜日も授業をしていることが増えました。
部活動も短時間とはいえ、週末は家を空けます。
また、夏休みや冬休みも基本的にありません。子どもたちが学校に来ないからと言っても、部活動もあれば、研修で出張になったり、学校でも溜まっている書類に精を出したり、何らかの業務を毎日しているそうです。
※※冬休みというかわかりませんが、公務員の場合、12月29日~三が日の間はお休みになっているようです。寒中稽古をしている部活のため、出勤する方もいらっしゃると聞きます。
このような勤務実態であるものの、行政系の公務員(区市町村の役所や都道府県庁の職員)の方にあって、教師にないものがあるそうです。
残業代が一切出ない
最近、インターネットにも話題になることがありますが、「特給法」と呼ばれる残業代が手当として出されるそうです。
その金額は残業をしている時間に比べれば、微々たるものです。
1971年にできたこの法律は、その当時の残業時間をもとにその金額が決められたそうです。
端的に言えば、休日勤務手当や時間外勤務手当などを支給しない代わりに給料月額の4パーセントを調整額として支給するものなのだとか。
今の学校の先生に比べれば、この金額以上に残業時間が長時間になるにもかかわらず、この金額で業務をしていること自体、世間の常識からかけ離れているように感じます。
また、休日の部活動の出勤手当も僅か。
労働基準法の最低賃金には到底及ばない程度にしか支給されません。
これは、部活動が教員の正式な業務としてではなく、あくまでも「自主的な課外活動」でしかないためなのだとか。
そのため、労基法に当たらない、として考えられているそうです。
こんな状況なら、おかしいと声を上げてもいいんじゃない?
と夫に聞いたこともあります。
それでも、夫は、「子どもたちとの活動時間は代え難いものだから」と言われました。
夫自身がどのように考えているのか、定かではないものの、ここまで身と自分(と私や家族)の時間、余裕を削ってまでする仕事なのか、私は疑問ですが、念願の学校の先生になった夫の思いは変わらないのかもしれません。
そして、ついに起きてしまったのです。
夫が倒れる。
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