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結局、認知ってなんだっけ?書籍「学力の経済学」からメモる

保育士をやっている手前、例えば子供の発達の経過をまとめている際、「認知」というカテゴリーが出てくる。出てくる度に毎度毎度「えっと、結局、認知ってなんだったっけ」とボケてしまう。

認知もあれば、非認知もあったよな。あれ?どう違うんだったっけ。

私の頭には、記憶を保存する場所に穴が空いているようで、何も思い出せないことが多々ある。

そんな時に読んでいた、中室牧子著「学力の経済学」に認知、非認知が出てきたので、ここにメモりたい。忘れたら、またこのページを覗きに来ることにしよう。

ペリー幼稚園プログラムという実験が紹介されている章。
幼稚園児に最高の教育を受けさせ、それがその後の人生でどのくらい影響したのかを調べた実験でした。ここで認知と非認知の話が出てきます。

IQや学力テストで計測される能力のことを認知能力と呼ぶ。

非認知能力は、本来目に見えないもの。人間の気質や性格的な特徴を指す。

自分に対する自信がある。やり抜く力。
やる気、意欲。
忍耐強さ、粘り強さ。
意志力が強い、精神力が強い、自制心がある。
理解度を把握できる、自分の状況を把握できる。
リーダーシップがある。社会性がある。
すぐ立ち直る、うまく対応する。
創造性に富む、工夫する。
外交的好奇心が強い、協調性がある。

はて、私に足りていないものは何だろう。全部半分ずつ足りていない気がする。

人生の成功において重要な非認知能力「誠実さ、忍耐、重さ、社交性好奇心の強さ」は、人から学ぶもの。一人では獲得できない。だから学校には意味がある。

ボーウェン教授による大学の中退率の調査では、中退しなかった者は、出身校のレベルに関係なく、通知表の成績が良かった生徒だった。

どんなに勉強ができても、自己管理ができず、やる気がなくて、真面目さにかけ、コミュニケーション能力が低い人が社会で活躍できるはずはありません。一方、学校の外へ出たら、学力以外の能力が圧倒的に大切だと言うのは、多くの人が実感されているところではないでしょうか。

うわあ、耳に痛いよぉ。その通りだよぉ。
結局学校の勉強って何だったんだろうって思うよぉ。

ちなみに去年、中室牧子は新刊を出されました。同じようなテーマで新たなエビデンスを元に書かれたそうです。こちらも気になります。



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