プチ臨死体験
これは10年以上前の話である。
私はある処で買い物をしていた。
買い物を終えて休んでいると稲荷神社が目に入ってきた。
ここの稲荷神社、何度か見かけたことはあるが禍々しい気を感じていた。
なので参拝せずに早々と通り過ぎる程度だった。
この日も禍々しい気を感じると思いながら神社を眺めていた。
眺めていると、この神社は人気なのか5分くらいの間に3人くらい何食わぬ顔で鳥居をくぐり抜けていた。
その人達は普通に神社参拝を続けていた。
(あれ、私が感じていた禍々しい気は気の所為だったのか)と思った。
気の所為なら参拝がしたいと思い、鳥居をくぐることにした。
神社参拝
鳥居をくぐると禍々しい気が強くなった。
苦しく、空気全てに押し返されているようだった。
それでも一度くぐったので引き返さなかった。
息をするのが苦しく、一歩に時間がかかった。
普通は30秒もかからない距離だ。
生命力が奪われる。
ここで命を落とすかもしれないが、神仏が欲しがるなら差し出そう。
ゆっくりゆっくり歩きながら、本気でそう思っていた。
やっとの思いで社に辿り着いて賽銭箱に小銭を入れた。
命が終わりそうな感覚だった。
臨死体験
帰りは行きより楽だった。
神社を出てから車が通らない歩道のブロックの上に腰をかけて休んでいた。
生命力が削られた。
そんな感覚に襲われた。
その時、臨死体験で皆が逝く処に繋がった様な感覚がした。
はっきりとは見えていない。
そこは桃色みたいな色で光と近い処だった。
この世では表せない美しさだ。
謎の体調不良
それから20分くらいは力が入らず、もう死ぬかもしれないといった感覚が続いた。
その後は体調も元に戻り、モグラたたきが出来るまでに回復した。
体調不良の理由は不明である。
稲荷さん(動画)