『ありふれた教室』を観ました!
なにも解決しなかった…
最後のオスカーのあの担がれた王様のような終わり方がめちゃくちゃ強烈でした。
あれはあの人が犯人かもしれないけど、他はそうじゃないかもしれないし、同僚の人も疑いの眼差しでみてしまう。
主人公のノヴァク先生も最初は軽い気持ちだったんだろうなって…。
盗みが多いから試しにやってみたら証拠がとれちゃって、ていうか多分そもそも赴任してきて色々人間の闇というか、貯金箱のお金盗んだりそういうのをみてしまったから、ある意味それを指摘できなかったこと、なぜそんなに不誠実になれるのかを問いかけられなかったから言ってストレス発散したかったんだろうなって思いました。
証拠もあるし、それを言えば反省してきちんとしてくれるっていうなんかこう人間の良いところを信頼しきってたといいますか。
そしてあそこまで決定的な証拠があっても言い逃れするんだということに驚いた。
確かに顔は写ってないとはいえ、どう足掻いてもクロだと思うんだけど。
とはいえ本人はやってないって言うし、その場で警察呼んで持ち物検査すれば良かったんじゃと思ったりするけど、それはそれで違うんだよね、たぶん。
皆やられたっていうけど、そもそもその教室での事だって誰が犯人か分からないし。
何となくだけど、日常生活で主人公以外の人達の考え方が私とか大勢の人たちで、そんな大多数の思い込みとか考え方に主人公が疑問を投げ掛けてくれてる、疑問を提議する存在みたいに思えました。
主人公は主人公じゃなくて、周りの人々みたいな。先生もそうだし、生徒も含め全員。
面白かったけど、闇だし人間の怖さと深さを感じました。