陽子

夫の大作ともにザ・ガソリンズというユニットでバンド活動をしています。大作がボーカル&ギター、陽子はジャンベ&コーラスを担当。日本的な童謠、民謡などをブルースやロックと融合して新しい音楽を作ろうと試行錯誤しています。自然や本も大好き。最近ではキャンプにはまっています。

陽子

夫の大作ともにザ・ガソリンズというユニットでバンド活動をしています。大作がボーカル&ギター、陽子はジャンベ&コーラスを担当。日本的な童謠、民謡などをブルースやロックと融合して新しい音楽を作ろうと試行錯誤しています。自然や本も大好き。最近ではキャンプにはまっています。

最近の記事

詩の教室にて 「季節の言葉」

季節の言葉 あれほど永く続いてほしいと願った 夏が終わり 確かにずいぶん暑かったけれど イルカ達と泳ぐ夢や そのための火山島旅行や 四拍子で揺られる船底や 夏空に響く入道雲の音 波打ち際で踊る石のドレスや 夜の海に現れる馬の群れ 月明かりに浮かぶヤドカリの足跡 それらすべての 果たされなかった約束に 悔しくて結構苦しんだとしても ルサンチマン(※1)なんかに汚されず 夏を好きでいると決め 何かの肯定も否定も意味がなく すべてはただあるだけと

    • 詩の教室にて「詩と私」

      近所に #隣町珈琲 というブックカフェがあります。この隣町珈琲で、今夏に 詩人の #松下育男 さんが講師をつとめる #現代詩の入り口 という #詩の教室 が開講しました。 今年6月にキャンプ先で足を捻って靭帯を損傷し、夏中おとなしくリハビリすることとなった私は、この詩の教室に参加。3ヶ月で3編の詩を書きました。 そのうちの1編が、下記の #隣町珈琲 のnoteに掲載された「 #詩と私 」です。久しぶりに書く詩と自分との絆を思い起こしながら書きました。

      • 町田康『入門山頭火』

         町田康著『#入門山頭火』読了。  近所のブックカフェ#隣町珈琲 にて、#平川克美 さんとの対談形式で #町田康 さんがこの本の話をしたのは先月末、6月26日。エンターテイメントと感じられるくらい面白いトークでしたが、本の方は鬼気迫るものがありました。 (以下敬称略。イベントトーク踏まえての讀書感想文です。)  この本は、自由律俳句の俳人、種田山頭火について、その作品と人物を町田康独自の視点から徹底的に考察した本なのですが、その独自の視点とは「人が生きていくのに必要不可

        • 大友良英著『 #学校で教えてくれない音楽 』について

          これは、大友良英さんのハンドサイン教材動画を見て、興味を持ち読んだ本です。大友良英と言えば、NHKの大ブレイクした朝ドラ「あまちゃん」の音楽が鮮烈で、私もそれをきっかけで知り、その後ノイズミュージックを手掛ける音楽家だと知りました。 この本では、あまちゃんの音楽が生まれた背景やハンドサインによる新しい音楽の試みであるワークショップ「アンサンブルズ東京」などを通して、タイトルにある通り「学校で教えてくれない音楽」について書かれています。 読みながら、私も、ここで語られる「学校で

          ウィリアム・モリス『ユートピアだより』

          ウィリアム・モリスが大好きです。 代表作の一つ『ユートピアだより』の舞台は、22世紀のイギリスです。タイムスリップした主人公が見たものは、自然豊かで、美しい建造物に溢れ、幸せで健康な人々が生活している理想郷のような世界でした。一言ではなかなか言い表せない世界ですが、その世界には、例えば、機能だけの無味乾燥なビルみたいな建物がまったくありません。 途中で、痛烈な現代社会批判(ウィリアム・モリスが生きた19世紀末の社会への批判、今の21世紀の社会もその延長上にあります)が語ら

          ウィリアム・モリス『ユートピアだより』

          レーナ・ラウラヤイネン著 荒牧和子訳『魔術師のたいこ』について

          この本は、ラップランドに住むサーメ人(サーミ人ともいう)の間で語り伝えられてきた12篇の物語、民話がおさめられた本です。サーメ人は、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド北部、ロシア西北部にまたがる地域で、国境が定められる前から、自由に移動しながらトナカイの放牧をして暮らしてきた先住民で、周辺のヨーロッパ諸国とは異なる固有の言語と文化を持っています。 サーメ人に興味を持ったのは、バーニー・クラウス『野生のオーケストラが聞こえる』という自然のサウンドスケープについての本を読ん

          レーナ・ラウラヤイネン著 荒牧和子訳『魔術師のたいこ』について

          『ドラミング リズムで癒す心とからだ』(ロバート・ローレンス・フリードマン著)

          何年か前に読んだ本ですが、自分がやっているハンドドラム、ジャンベに関するとても重要な本なので、レビューを掲載します。 癌、多発性硬化症、麻痺、パーキンソン病、言語障害、脳卒中、依存症、PTSD、自閉症、あらゆる疾患(「疾患」と言い切っていいのか、ジャッジしたくないのですが)に対してドラム療法がもたらした効果をこれでもかこれでもかとレポートしています。 治療者のレポートだけでなく、当事者の手記もあるところも良かったです。 ジェンベなどリズム楽器とその音楽は、伝統的に、アフ

          『ドラミング リズムで癒す心とからだ』(ロバート・ローレンス・フリードマン著)

          立春朝搾りが来て思うこと

          注文していた立春朝搾りが来た! 今飲んでるお酒が終わったら、ゆっくり愉しもう。 最近、日本酒&和文化に興味津々です。 立春はもう一つのお正月だそうで、節分の豆まきはその年の新しい運気のための邪気払いだそうで。 だけど、鬼を祀っているため「鬼は外」を禁句にしている神社や地域もあると聞きます。 豆まきは「魔を滅する」意味があるとも。「魔」は本当に恐ろしいものであるけれども、それもまた大日如来の化身であり、人間に何かを教える存在として密教曼荼羅の中に描きこまれているとか。

          立春朝搾りが来て思うこと

          桜井識子著『神様仏様とつながるためのきほんの「き」』について

          コロナ禍、近所散策が日課となり、そこから神社参拝も習慣となり、作法などを知りたくて読んだ本ですが、びっくりすることがたくさん書いてありました。でも、よく考えると、ここに書かれていることは、古来から昔話や説話などによって言い伝えられてきた理屈抜きの倫理や人生訓、処世術そのものかもしれないと思いました。 著者が今の世の中に最も知らせたかったことは、p.176の「イジメに関するスピリチュアルルール」ではないかと思います。「現在進行系でイジメをしている人にぜひ知っていただきたい、ス

          桜井識子著『神様仏様とつながるためのきほんの「き」』について

          伊藤玲阿奈著『「宇宙の音楽」を聴く』について

          ずいぶん前に読んでいたけど、読後感をまとめるのが遅くなってしまいました。でも、大事なことや面白いことが書いてあったので覚え書きします。(長文失礼します。) 著者の伊藤玲阿奈さんは2008年29歳でニューヨークでプロ指揮者としてデビュー、今も同地で現役活躍中。コロナ禍で自らが携わる音楽について問い直し、私達、現代の日本人が立っている西洋近代のパラダイムの限界を指摘し、それが音楽や音楽家の行き詰まりともオーバーラップしていること、幸せと音楽との間にある根源的な関係等について思索

          伊藤玲阿奈著『「宇宙の音楽」を聴く』について

          ディズニー配信ドラマ「セックス・ピストルズ」について

          ディズニー配信のドラマ「セックス・ピストルズ」についての感想と覚え書きです。これからご覧になる方は、ネタバレになりますので読まないで下さい。 シド・ヴィシャスがベースを弾いてないことは、以前「メイキング・オブ・勝手にしやがれ」というドキュメンタリーを見て知っていました。アルバム制作全過程に関わったエンジニアが、ミキサーを操作しながら、セックス・ピストルズのサウンドの要はスティーブ・ジョーンズのギターであると言っていたのはとても印象的でした。それまで、スティーブ・ジョーンズの

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          吉濱ツトム著「2040年の世界とアセンション」について

          このnoteには他のSNSではなんとなく言えないことを書きます。おそらく、他のSNSでは、少なくとも私の周りに関しては、スピリチュアルなこと、スターシードやアセンションということについて話題にすることはまだ先になると思います。私の周りは、そういう雰囲気だということです。 それではなぜ、私がこの本を読んだかというと、お世話になっている気功セラピーの先生が、ヒーリング能力や予知能力、透視能力、チャネリング能力などのいわゆる超能力をお持ちで、その方に私と夫が二人ともスターシードであ

          吉濱ツトム著「2040年の世界とアセンション」について