見出し画像

時給「0」円ライター 〜始まる前の物語〜第4話

こんばんは。
いつも閲覧いただきありがとうございます。

私のリアルな体験談でライターの方、もしくは何かに挑戦する人に勇気を与えられれば嬉しく思います。

前回までのあらすじとして、私は6年前調子こいて自分は文才があると思い夏目漱石に対抗した「枕流さん」としてライターデビュー。

とはいえ、しっかり才能を発揮しクライアントから継続案件の依頼をもらいます。

しかし、枕流さんは身の程もわきまえず文字単価1円の単価交渉をしたため契約は破棄。

ただ、良心的なクライアントだったのでライター養成所を紹介してもらい入門。

早速記事を書き上げ提出するも添削者の1人である「りんごさん」から返信が…。

「記事を拝見しましたが、受け取れません。マニュアルとグループLINEを読んでませんよね?再確認した上で連絡ください」

さて…。どうする。枕流さん!?

枕流さんまさかの…。

りんごさんからマニュアルとLINE見てから返信しろと言われ枕流さんは、まさかのふてくされていました。←

は?グループLINE100件も見ろってのかよ、イカレてんだろ。
ましてや他の人の添削なんて自分に関係ない内容だろ。

しかも、文章のダメ出しを文章でするから、必然的に1つ1つの文章が長いんだよ。

「暴力では何も解決できないんだ!」とか言って殴るようなもんだぞ。
どいつもこいつも要領が悪すぎる…。

時間の無駄だ。
自分は他の奴らと違って才能があるんだ。

そう思い枕流さんはりんごさんにこう返信しました。

「マニュアルはきちんと確認しましたが、グループLINEにある他の人の添削は見ていません。なぜなら読むだけで疲れるため記事を書いた方が効率がいいと判断したからです」

枕流さんは清々しいぐらい逆ギレ気味の返信をしました。
いま思うとただのやべー奴ですよね。

自分の非を認めないんですから。
この返信からあんなことになるなんて、誰が予想できたでしょう…。

破門を呼ぶ波紋

枕流さんのクソ生意気な返信に対して、りんごさんの返信は冷静でした。

「分かりました。枕流さんとのこれ以上のやり取りは不要と判断し、恐縮ながら契約終了とさせて頂きます。」

…。
……は?

え?契約終了?

こっちのプロのライターになる野望はどうしてくれんだよ…。

例えるなら筆に墨を付けて習字始めようかと思った瞬間「終了でーす」って言われてようなもんだぞ。

そんなことを考えていた次の瞬間…。

りんごさんは枕流さんさんをグループLINEから退出させました。

あんの野郎。グループLINEから強制退出させやがった…。

え?ちょっと待って、、、、おわり???

枕流さんの葛藤

りんごさんから強制解雇させられて、はや一週間。

変わったことと言えばカレンダーが一行進んだことと、りんごさんに返信を送った自分に対する後悔でした。

なんでもっと謙虚にならなかったんだろう。
素直さが成長する上で大事な要素なのは私自身、社会で学んだだろ。

なんで…。あの時素直にグループLINE見直してマニュアルもう一回読まなかったんだろう。

そういう意味ではりんごさんがくれた最初の返信では、あくまで「解雇」ではなく「返信待ってます」

つまり、もう一度チャンスを与えてくれていたんだ…。

なのに私はなんてことを…。
できることならお詫び…なんてするかーーーーーーっ!←

あんの野郎。
この才能の原石である私を早々に切り捨てやがって。

分からせてやる。
どっちが優れてるか。

枕流さんのリベンジ編

当時の私はある決心をしました。

もう一回例のライター養成所に入って、今度はちゃんとルールに沿った上で私が優れていることを証明してやる。

そして、20記事書き上げて実力を認めさせたタイミングでネタバラシしてやる。

「あの時、解雇された枕流さんです」って。

我ながら本当にこの時は子供でしたね。
褒められなくて拗ねてる子供のようです。

とはいえ、ようは会社で言う懲戒解雇だからな。
どうしようかな…。

いまさら「すみませんでした。改心したのでもう一度チャンス下さい」という空気でもないしな。

仕方ない。別人を装うか。

枕流さん改め三葉亭四迷

明治の文豪夏目漱石は「愛してる」という言葉がまだ日本に浸透していない時代に、英文「I Love you」「月が綺麗ですね」と訳したのは有名な話です。

では、こんな話はご存知ですか?

夏目漱石と同じ時代の「小説家兼翻訳家」である二葉亭四迷はロシアの文豪ツルゲーネフの「片恋」という作品を翻訳する際、英文「I Love you」「死んでもいいわ」と訳したとされています。

このエピソードを基に私は、夏目漱石の次は二葉亭四迷をもじって三葉亭四迷と名乗りました。

最近知ったんですが、厳密にはこの二葉亭四迷のエピソードは若干語弊があるので機会があればそれについても書きたいと思います。

話は戻り、具体的には昔使っていた携帯でLINEのアカウントを作り名前を三葉亭四迷とし、クラウドワークスのアカウント「枕流さん」を消して新しいアカウントを「三葉亭四迷」として準備は完了。

前回は紹介でしたが、今回は完全に初対面の初心者としてクラウドワークスで「イチジク」さんを探し、案件に応募。

するとあっさり承認され、再び概要を説明され例のスパルタグループLINEへ。

さて。見てろよ。りんごさん。
はじめますか。第2ラウンドを…。

次回予告

本日はここまでです。
我ながら負けず嫌いだったなと本気で思います。

さて。次回は三葉亭四迷がいよいよ本気で取り組みます。
ちゃんとマニュアルを読んで、グループLINEも見て…。

ルールを守った自称「文才」はプロの目にどう映るのか。
第2ラウンドに注目です。

いまだに思うんですが、この時リベンジして良かったと思います。
でなければきっと「ダラダラ中途半端に」ライターを続けていました。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
また明日お会いしましょう。

こちらもオススメです。


いいなと思ったら応援しよう!