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時給「0」円ライター 〜始まる前の物語〜第2話

こんばんは。
いつも閲覧いただきありがとうございます。

私のリアルな体験談でライターの方、もしくは何かに挑戦する人に勇気を与えられれば嬉しく思います。

前回までのあらすじとして、今から6年前、仕事や私生活、人間関係も順風満帆で完全に「調子こいてる」蒼少年が会社でレポートを代筆するプチ闇バイトを開業。

自分に文才を覚え、副業ライターとしてデビューすることを決意。
さぁ。蒼の文才は「本職」にどこまで通じるのか。

枕流さん ライターデビュー

枕流さんとは私の最初のデビューネームです。
ん…?

そうですよね。私も過去の自分ながらクセが強いなと思いますもん。
まず、私は当時本気で自分は夏目漱石並みの文才があると信じていました。

そのため、夏目漱石の名前の由来とされる、中国の故事「漱石枕流(そうせきちんりゅう)をもじった名前にしました。

「漱石枕流(そうせきちんりゅう)とは、負け惜しみの強い人や変わり者を例える言葉です。

由来は中国の孫楚という人物が友人に「俺は石を枕にして眠り、川の流れで歯を磨くんだ」と言いたかったのを間違えて「俺は川を枕にして、石で歯を磨くんだ」と言って、友人に突っ込まれても「は?そうだから!ほんとだし!」で貫き通したことから負け惜しみの強い人変わり者を例える言葉として使われています。

しかもクライアントとの文面のやりとりで、大体名前には「さん」か「様」付けなので「枕流さんさん」「枕流さん様」と呼ばれていました。

たまにファミレスで順番待ちの名前書く欄に「フリーザ」と書いて店員さんが「フリーザ様」と呼ぶのを楽しそうに待つアホがいますが、多分当時の私は同レベルです。←

当時の私は変わり者だったので、結果出せば逆に「面白いね」ぐらいに思われると思ってました。←

話は戻りますが、私はレポート代行ビジネスをきっかけにライターについて調べ以下の手順でデビューを果たします。

  1. 本当はライターの勉強するべきだが才能あるのでパス

  2. クラウドワークスに登録

  3. 「初心者歓迎の案件」に応募

蒼あらため、枕流さんのデビューです。

初案件は「新聞紙」

クラウドワークスで「初心者歓迎」のライター募集案件を探し、枕流さんが初めて獲得した案件は「新聞紙について」でした。

もう少し具体的に言うと新聞紙には「脱臭効果」があり、新聞紙が脱臭する仕組みと効き目、応用方法などをまとめる記事でした。

クライアントからマニュアルをもらい、いざ初の執筆!

ちなみに、案件内容は3000文字で100円です。
「単価は安いけど、すぐ稼げるようになるからまずは肩慣らしだな」ぐらいに枕流さんは考えていました。

今でも覚えているんですが、当時はものすごくワクワクしてましたね。

「自分の才能が試せる上に自分はすごい人間なんだと改めて再認識できるし証明できる。最高だぜ!」ぐらいに枕流さんは思って無我夢中で執筆しました。

納期は2週間でしたが、枕流さんは1週間で仕上げクライアントに提出。
いま思えば、本当になめてました。

普通は、納期まで時間があれば見直しや記事の再考するんですが一切しないで提出しました枕流さんです。

枕流さん 現状を知る

納期2週間にも関わらず1週間で仕上げ、手直しをせずにクライアントした枕流さんの記事はプロの目にはどう映るのでしょうか…。

私は今だにこの時、クライアントから言われた言葉を一語一句覚えています。

納品の翌日、チャットワークアプリでクライアントから返信がありメッセージを開くとこう書かれてました。







「とても論理的な文章構成で、初心者とは思えないクォリティーの記事でした。誤字脱字を修正対応の上、継続して案件をお願いできますでしょうか?」


ええええええ!?
今思うと驚きですよね。

なんと、枕流さんはあれだけなめてたにも関わらず、まさかの結果を出してしまいました←
下準備なしのデビュー戦でしたが、嘲笑うかのように枕流さんの才能がライターの壁を凌駕した瞬間でした。

しかも、継続案件をもちかけられたのでここから徐々に単価を上げてく権利も獲得したのです。

我ながら今思えばこれはすごいことだと思います。

しかし、枕流さんはこの結果を「当然」と捉え驚きの返信をしました。

「修正対応の件、かしこまりました。継続案件なんですが、私もプロを目指しているため文字単価1円でお願いできないでしょうか?

いま思うとめちゃくちゃ恥ずかしいですし、世間知らずですがしょっぱらから枕流さんはクライアントに対して単価交渉をしました。

参考までに、普通はクライアントの案件を何件かこなして最低半年経過して且つ、お互いの信頼関係が構築できたタイミングで「すみません。単価上げていただけませんか?」と交渉するのが一般的ですが…。

枕流さんはアホなのでまさかの一発目から単価交渉しました。

さて…。どうなる…。

次回予告


すみません。

世間知らずの枕流さんがボコボコにされるまで書きたかったんですが、わりと枕流の名前解説にとられちゃいました←

次回の枕流さんはライターの壁を初めて感じこととなります。

そのきっかけは…。
そして単価交渉の結末は…。

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