長すぎる夜
指で拡げられる赤い花園、試すように嘲るように見せるそれは、理性をかなぐり捨てる力があるようだ。
これで数々の男を相手にいていたのだろう…
笑う君は所詮は同じというように私を見下し、挑発する。
しかし、私をそこらの猿と一緒されては困る。
しばらく何もせず眺める事にしよう…
その間、君は何か言っていたが何も聞こえない。
ぽっかりと開いた穴は息をするように動き、花びらは光に照らされ淡く色褪せている。
突然、君は脚を閉じた。
見ると、顔を赤らめ怒ったている…何かしたかな?
「恥ずかしい」
目を逸らして言った言葉。
普段の君からは考えもつかない言葉。
なるほど…これは厄介だ。
私は君の顔に触れ、そっと口付けをする。
潤んだ瞳に映る私は貴女にとってどっちなのか…
それは貴女にしかわからない。