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『今日の一日に何思う』-9月28日 木曜日-
こんにちは、りぷるです。晴れです。
お天道さんの光が窓辺に差し込んで出来る窓枠の影が綺麗でした。ちょっとだけ気分が上がりました。
午前中につぶやいたように今日は日帰りぶらり旅で軽く富山まで。目的は友人に会うためです。
気持ちの良いお天気の下、鈍行電車が動き出します。ガタンゴトンという音に少しワクワクしました。
旅のお供にはお茶を選んだのですが、ビールにすれば良かったかなと少し悔やみました。しかし、久々に友人に会うのに飲酒は良くないだろうと思いやはりお茶で良かった。
自然の中を電車が走ります。朝日に照らされた山、川、橋、集落。しばらくぼーっと外を見ていました。
目的地に近づくにつれて雲行きが怪しくなっていき、到着したころには小雨がぱらつきました。
友人と駅で再会し軽く挨拶を交わして車を走らせる。その方が旅のプランを練ってくれていて、お任せコースツアーの始まりです。
丁度お昼時だったので、友人オススメの回転寿司屋さんへ。ここ最近寿司欲がかなり強かったので完璧なチョイスでした。
友人が勧めてくれたので美味しいお寿司を肴に冷酒をひっかけました。これだけでもう至福。
箸も酒も話も進みとても良い時間でした。
店を出ると天気は変わらず雨。予報でも今日は一日中雨らしい。予定していたプランは雨だとなかなか難しいとのことでした。ですが、小雨なら何とかなるかもとのことで、当初の予定通り滝を見に行くことに。
称名滝という落差350mで日本一の滝らしい。最近は自然との触れ合いも減っていたのでぜひ行きましょうと快諾。
到着してみると天気は変わらずでしたがとりあえず行ってみることに。車で行けるところから滝までは1キロほど離れており歩くしかありません。しかも、傾斜がそこそこに急。運動不足の身体が軽く悲鳴を上げるには十分なものでした。
近づくにつれて滝の「ごぉぉぉ」という音が勢いを増します。眼前に怪物のような山と雨によりできた小さな小滝が山頂から山壁をつたっていてさながら森の血管のようでした。
霧に滝の水しぶき、下を見れば濁流、化け物の雄叫びのように山全体に轟く轟音。
途中まで来てこれは危ないと思い引き換えすことにしました。晴れた日の滝はとても綺麗らしいのでまたいつかチャレンジできれば。
その後は友人がプラン変更してくれて県立美術館に行くことに。とても綺麗な美術館でした。入館料が300円という破格の安さに驚きました。
時間があまりなかったので流し見しかできなかったのですがそれでも十分に楽しかったです。とても好きな作品とも出会うことができました。
ジョセフ・コーネル 『ホテル・フローレンス』
大竹伸朗 『黒いカップ』
たくさんの本もあり気にはなったのですがそれはまた次回にお預けとなりました。
良い感じにお腹も空いてきたので友人オススメのもつ煮込みうどんを食べることに。
案内された席はカウンター。目の前で豪快に作ってくれます。コンロの上に並べられた土鍋にたくさんの具材、そこに豪快に乗せられるモツたち。グツグツと煮込まれていきます。そこに優しく落とされる卵。蓋をしてさらに一煮立ちすればアツアツグツグツの土鍋が目の前に運ばれてきます。
テーブルの上でもその勢いはしばらくやまず煮たっています。その姿はまるで溶岩のごとき。
今からこいつを食すのか。。これはこの熱さだからこそ美味いのです、ここで逃げるという選択肢はありません。プチ猫舌の私は覚悟を決めます。
ふーふーして麺を口に運びます、、、やっぱり熱いです。ですが、それをかき消しはしませんがやっぱり美味しい、すごく。
顔中汗だくになりながら一心不乱にかき込みます。時間にして20分ほど。
私たちは無言でした。ただひたすらに食べていました。そして、お互いが食べ終わった後、友人は言いました、「良い戦いでしたね」。その表情は晴れやかでした。
私は答えました、「そうですね」。一仕事終えた職人のような気持ちでした。
帰りの電車まで少し余裕があるので近くの展望台へ行くことに。綺麗な景色でした。ものの数分で車に乗り駅へ向かいます。すると、また雨が降り始めました。夜景を見ていた数分だけ晴れてくれたのです。
無事に駅に着き、礼を述べ別れます。
この文章は帰りの電車の中で書いています。
良いぶらり旅でした。