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オタクと楽曲

こんにちは、らっくすとーんです。
長かった学生生活も最終盤に差し掛かり、大学生活の中で一番緩い日々を送っている今日この頃です。
そんな中でこれまでの学生生活を追想し、日常で色んな曲を聴いて、色んなライブに行って来たなと振り返っています。
色んな思い出がありますが、ある時期についての思い出は得てしてその時期にヘビーローテションしていた曲と紐づいているものです。
今回は、そんな人生でヘビロテしてきた曲の数々について、その曲に対する想いも交えて書いていこうと思います。


【大学受験】chAngE/miwa

「誰かの思い通りにはさせないわ」

冒頭、色んな曲を〜と言ったものの、そんなに高尚な音楽趣味をわたしは持ち合わせていませんし、オタクのわたしが曲を知るきっかけは大体アイドルの持ち曲やカバーしている曲、アニソンです。
というわけでこの曲も高校時代にめちゃくちゃハマった「BLEACH」のOPでした。
BLEACH視聴者には分かってもらえると思うんですが、BLEACHってめっちゃ神曲多いですよね。
アーティストもORANGE RANGEUVERworldYuiアジカンポルノキタニタツヤ(千年血戦篇)、そしてAqua Timezと名だたる方々ばかりで、そんな方たちが提供する曲もBLEACHの世界観にあったものばかりです。

そんな曲たちの中でも特に好きだったのが「chAngE」でした。
なんで好きだったかというと、平たく言うと「反抗心を代弁してくれいてるから」です。
その反抗心の主な標的は予備校でした。みんな大好きT進です。
所属していた高校よりも何故か「自称進学校」みたいな色が強いところだったので、その「自称進学校」らしさがどうも気に食わず、
「お前らにあれもこれも指図されんでも志望校に受かってみせるわ!!!」
という気持ちが心の中で煮えたぎっていました。我ながらクソガキですね。
それゆえ「誰かの思い通りにはさせないわ」というフレーズは当時の自分にとってスローガンのようになっていました。
今振り返ると、予備校の先生たちは後期日程についても懇切丁寧に教えてくれて、そのおかげで最短ルートで医師になれそうと言っても過言ではないのでむしろ感謝すべきだったのですが。
大学に入学して以降も、誰かの思想信条とぶつかってしまった時、ある事象に強烈な不満を覚えた時に、生まれた反抗心に同調してくれるこの曲を聴いて気持ちの整理をつけてきました。

【医学部・低学年次】stay gold/ももいろクローバーZ

「乱れたこの時代 生きろ 生きろ」

皆さんこう思いましたね。
「またこいつステゴの話してるよ?」
「どれだけ話せば満足するん?」
ええそうです、またステゴの話です。
風の噂ではあまりステゴのことを快く思わない人もかなりの数いるらしいですが、それでもわたしはステゴについて語り続けます。
皆さんがステゴの魅力について分かってくれるまで絶対に語ることをやめません。

なにせわたしがモノノフとしての情熱を取り戻すきっかけになった曲ですし、5年前のわたしの心の救世主ですからね。

(唐突な記事の宣伝)
社会人が近づくにつれ、この曲から学べることがもうひとつ増えました。
「伝えたいことは短く、簡潔に」ということです。
わたしが書く文章と真逆ですね。
祝典の歌詞カードを見てもらえればと思うんですが、ステゴの歌詞を文字起こしすると、他の祝典曲よりも圧倒的に短いんですよ。
曲の尺自体そんなに長くないことを鑑みても圧倒的短さです。
でもそれだからステゴは良いとわたしは思うんです。
同じ趣旨を捏ねた文章で長々と書き連ねるより、強めの言葉でスパッと伝える。ステゴの歌詞の内容にはこのやり方が一番合っていると思います。
強めに短めに簡潔に、背中を押す言葉を詰め込んだ曲だからこそ得られる疾走感や力強さがstay goldの魅力なんだと思うんです。
学年が上がってきて、だんだん医師としての役割を意識するようになる中で、この「趣旨を短く簡潔に伝える」ことの大切さを実感してきました。
回り道をすればするだけ、こちらが何を意図しているか分からなくなってくるものです。
しかし、言葉を短く簡潔にする、ということはそれだけその枠で使える語彙が限定される、ということで何も意識せずにダラダラ喋るよりも言葉選びの重要性は高くなってきます。
これまで以上に心の内をどのような言葉を選択するか強く意識したいと思いますし、その「言葉選び」が美しすぎるstay goldってやっぱりええなあと思うわけです(唐突な軌道修正)
しかし…「言霊」という言葉で表現するのも変な感じですが、stay gold以降色んな意味で本当に乱れた時代に突入したなという気がしますね。

コロナ禍然り、日本の抱える経済的な問題然り、諸外国の抱える火種然り。
それぞれについて詳しく書くことは控えますが、こんな世の中に在って、最低限の自己肯定感、それこそ「自分の進む道は間違っていない」という気持ちがないとどんどん消耗していってしまいそうです。
この乱れた時代を生きるために背中を押してくれる曲がstay goldなんだと何度も何度もわたしは唱え続けます。

【CBT/OSCE】一味同心/ももいろクローバーZ

「こんな悲しい時代に僕たち何ができるだろう」

まあ、ヘビロテした結果CBT1位取れたんだから載せるよね。

次項のRe:volutionもそうですが、マー君曲って謎の賛否両論を巻き起こしている感ありますが、わたしは総じて好きです。
DNA狂詩曲もMy Dear FellowもGet Z Goも好きです。
その中でも特に好きなのが一味同心Re:volutionです。
医学部の中でひとつ上のステージに昇るための試練にあたり、「失ったものがある だから負けない」という言葉にとても共感を覚えました。
せっかく人間関係を0からはじめることになった宮崎の生活での大一番、ここで絶対に負けたくないという気持ちで頑張ることができました。

しかし…この曲の詞を書いたの百田夏菜子さんなんですよね(今更)
夏菜子ちゃんってルフィと一緒で肝心な時に発する言葉が核心のど真ん中をバチコン撃ち抜くんですよね、一味同心ももれなくそんな「ど真ん中を撃ち抜く」言葉のかたまりだと思います。
そして、夏菜子ちゃんに「こんな悲しい時代」っていう発想があるんだと、この曲を初めて聴いた時にハッとさせられました。
確かに2022年時点でもコロナ禍やロシア・ウクライナ戦争のように殺伐とした暗い話題ばかりが目立ち、そんな世間の暗い空気を「こんな悲しい時代」と表現するのに夏菜子ちゃんの優しさや言語センスが光ります。
そして時は2025年。
コロナウイルスの脅威は鳴りを顰めたものの、未だ世界のあちらこちらで火種は絶えず、国内の経済苦や政治的混乱、度重なる不祥事、「悲しみ」は加速するばかりです。
ツイッタランドとかまさにこの悲しさの煮凝りですよね、ことあるごとに汚い罵り合いに近い争いが起こり、自己顕示欲のために傷つけ傷つけられを繰り返し、正直だいぶ辟易していることもたくさんあります。
そんな中でわたしにも何ができるんでしょうね。そんなことを度々考えさせられます。
今の時点でのわたしの答えは「いつまでも学びの姿勢を忘れない」ことです。
国家試験を乗り越えたとはいえ、まだ半人前にも満たないわたしが初期研修の2年間怠ける暇などないと思っています。365日毎日学んで、働いて、少しでも早く一人前になりたいです。
日々進歩し続ける医療にもしっかりついていけるようにしていたいとも思います。
「こんな悲しい時代」に少しでも大切な人たちの力になれるように、自らの社会的役割を果たせるように精進していきたいです。

【臨床実習】Re:volution/ももいろクローバーZ

「嘆く時間があるなら 心震えるまで叫べ」

マー君曲の中で一番好きな曲です。15周年ツアー「QUEEN OF STAGE」の神戸公演で聴いて電流が走ったのを今でも覚えています。
音源がリリースしてから、毎日の闘魂注入ソングとして大変重宝しております。
何が好きかって、まずシンプルに音が好きなんですよ、盛り上がるじゃないですか。
その上で歌詞も他のマー君曲同様、もしくはそれ以上に闘志をかき立てるものなので歌詞厨のわたしのテンションを上げるためにはもってこいです。
わたしはももクロ内のユニットでももたまい以上にりんりんコンビを推しているので、歌割りがももたかぎとりんりんで分かれているのも大変好物です。
好き補正を抜きにしても、りんりんコンビでの掛け合いがめっちゃ好きなんですよね。白い風にしろ、HANDにしろ。
しおりんとあーりんの声質はかなり違いますが、その違う声が交わると不思議と含まれるパワーが増幅して心に響いてきます。
Re:volutionももれなくそうで、落ちサビ前のりんりんの掛け合いパートで交互に闘志を煽る歌詞を歌う構図がとても好きです。

この曲を特にヘビロテしていたのは臨床実習の折り返し(いわゆる「ポリクリ」終盤)の時期でした。
実習班での自身の存在意義や振る舞い方に悩み、dutyの時間外でも研究室で成果をあげられないことや研究室内の人間関係に心を病み、正直頑張ることに疲れて歩を止めようかと何度も思った時にこの曲に出会いました。
たとえメンタルは不調でも実習での課題は否応なしにやって来るわけで、そんな時に「今がダメでも次で巻き返すために」「今に見てろ次で取り戻すために」「嘆く時間があるなら豪快に足掻くぞ/心震えるまで叫べ」と自分を鼓舞させていました。
「後悔も傷も悲しみも全てが血となりこの心臓動かす」という歌詞も6年間を振り返ると確かにそうかもしれないな、と思います。
6年間全部楽しかったわけじゃなく、むしろ記憶に残っているのは辛かったことの方が多くて、でも記憶に刻まれた後悔や辛さが原動力になったり他の誰かへの接し方の教訓になったりしているので、確かにそれらは血の中に溶けて今の自分の言動に活きています。

【マッチング】トゥモロー最強説‼︎/超ときめき♡宣伝部

「反省が毎日なら 成長も毎日でしょ?
全てのこと意味があると 思える時がくるよ」

医学生にとっての就活・マッチングに対する持論として、必要なのは闘志というよりも、自分が高すぎると思うくらいの自己肯定感だと思っています。
履歴書に書く自己PRの内容を考える時にもそれを感じていましたし、ペーパーテストらしい「他者との競争で勝つ」ことばかりが先行すると、その思想が面接の時に露見してしまうおそれがあると考えています。
もしこのnoteを医学生の方が読んでいるとしたら、
「大切なのは『客観的な優秀さ』ではなく、『同僚として働きたい人間だと思ってもらえること』とそれをアピールすること」
と伝えたいです。
ただ自分の面接で他薦を持ち出して、というわけにもいかないので、多少背伸びしてでも自分に対してポジティブになることが大切です。
トゥモロー最強説もそうですが、とき宣の曲ってそういう「自分に対してポジティブになること」を後押ししてくれる曲がとても多い印象です。
今やとき宣の代名詞となった『最上級に可愛いの!』などはもう曲名からザ・ポジティブですからね。

トゥモロー最強説は「明日の自分が最強なんだ!」という自分への自信をつけつつ、失敗を恐れずに明日も頑張る活力を得られる曲だと思っています。
採用試験が始まる前の面接の練習から、自分の思い通りにいかないことや、客観的に見て修正の必要があることが次々と出てきて、とにかくそれらを反省して次の機会にそれを生かす、ということが続いていました。
採用試験ラッシュが始まってからも、やはり「あの質問に対して、こう答えたのはまずかったかな…?」とか「あーあの場面めっちゃやらかしたな…」とか思うことが最初の方はたくさんありました。
でも、「反省が毎日なら、成長も毎日」と信じて、次の試験に備えて日々最強を更新するために、「この質問に対してはこう答えよう」という戦略を練り続けました。
そうやって毎日頭を回転させ続け成長しようとしたからこそ、回数を重ねるごとに自分の振る舞いの完成度もどんどん上がっていったと我ながら思います。

とき宣で最近よく使われる曲たちは、TikTokの存在を強く意識していたり、「可愛い」という概念にかなり比重を置いているように見えます。
でもわたしはとき宣の真の魅力って、人の頑張りを後押しする曲や、やや泥臭めの青春を描いた曲だと思っているんですよ、この曲がまさにそうで、他にもエンドレスとかきみと青春とか。
バズって瞬間風速が高い期間を経た先に、より息長くとき宣を推す宣伝部員の存在によって、この真の魅力がもっと表に出やすくなればいいな、なんて思ったりします。

※余談
マッチングと関連して、こんなところで書くのもあれなのですがたったひとつとてつもなく大きな後悔があるので、ここで供養させてください。
第一志望の市中病院での面接、終盤まで自分がきっちり想定して考えていた回答も出せて、ぶっちゃけ終盤を除けば全面接中一番の出来だったと思います。
しかし最後の最後でかなり派手にやらかしました。
併願病院を訊かれるところまでは想定済みでした。
しかし、その対策を考えるにあたり、「併願病院とその病院の違い」を訊かれるという申し送りがあり、なかなか良い答えが思いつかないあまり、
「思いつかないなら最初からいわないでおけばいい!!」という考えに至り、その地域の大学病院の名前だけ挙げることにしました。
しかし、違いを訊かれることはなく、さらには面接官の先生は明らかに怪訝な表情で「それだけ…?」とコメントしました。
面接の冒頭、その地域で医療に従事したいという熱い想い()を語ったのに、そんなやつがたった2病院しか受けていないのは明らかな矛盾だったからです。
実際にその病院には採用されなかったので、本当にそのやらかしが大きかったなと痛感しています。
対策の段階でもう少しアイデアを出せていればという後悔以上に、必要以上の深読みが完全に裏目に出た後悔があり、「過度な上手振りは良くない、やはり一番良いのは自分にとっての真っ直ぐを貫くこと」だという教訓がここに生まれました。

【Post CC OSCE】轟音/AMEFURASSHI

「いつか見返す 嵐を巻き起こせ」

AMEFURASSHIの曲としてはある意味で異色な曲です。
初めて聴いたのは大阪でのリスニングパーティーで、Unplaggedで披露されたこの曲を聴いて「アメフラってこういう暑苦しめの曲あるんだ…!」とびっくりしました。
アメフラの曲ってSPIN, Secret, Fly Out, Blow Your Mind, DROP DROP, Blueみたいに、とにかくヒップポップらしいスタイリッシュなものが多い印象がありました。
そういう系統でないものはMICHIやバタモニみたいな「可愛い」に振った曲だったので、轟音のような系統は完全に想定外でした。
とはいえ当方がアニソン大好きマンなので、この手の熱い曲という引き出しがアメフラにあることはとても嬉しかったです。
今のスタイルが確立する前の曲だからか、歌割りもゆづパートが多めで、逆に萌花パートがほぼない(SLYで披露された時は4人にほぼ均等に歌割りされている印象でした)のも特徴的だと思います。
この曲で一番好きなところは2サビの歌詞です。冒頭の歌詞ははなちゃんの歌割りなのですが、はなちゃんの透き通っていてかつよく響く歌声がマッチしていてめちゃくちゃ好きです。
同じ歌詞を同じ歌割りでラスサビでおかわりしてくれるのも最高です。
TDCホールでのワンマンライブ"Sweetie, Lovely Yummy"で披露されたましたが、曲調の熱さやメンバーの煽りによってそれがさらに加速したこと、そして多くのColorsにとってこの曲が望外だったこともあって、この曲はライブ序盤でもかなり盛り上がった箇所だったなと思います。

リスニングパーティー以降、臨床実習も最終盤に差し掛かり、さらに実習の成果を試す共用試験(Post CC OSCE)を1ヶ月後に控えているので、そんな中で自分を奮い立たせるためにこの曲を聴き込みました。
臨床実習での最後の診療科は、ポリクリが始まったばかりの頃、自分の知識の無さや医療人としての未熟さを痛感した診療科でもあり、2年目に回る診療科を決める際に「自身の成長を見せつけてやる、リベンジするならここしかない」という気持ちでその診療科を選びました。
その時も、最後の診療科での実習に取り組む際も相当メラメラしていました。まさに「いつか見返す」という気持ちだったわけです。
そのメラメラに拍車をかけたのが「轟音」だったわけです。
その盛り上がりに身を任せ、1ヶ月間とにかく実習にのめり込み、自分にできることは全てやり切りました。
そしてその後のPost CC OSCEに向けても、その情熱を持ち越してメンタルを維持していました。
1ヶ月を終え、ポリクリ序盤とは一転、診療科の先生方からも高い評価をいただき、Post CC OSCEも1領域として取りこぼすことなく通過することができました。
リスニングパーティーからの1ヶ月、熱き魂を掲げて闘ってきたことは医学部6年生の中で自分が最も頑張ってきた思い出です。

【国家試験】シンガロン・シンガソン/私立恵比寿中学

「悩んで悔やんでもがいてもいいんです」

出会ったタイミングがあまりにもハマりすぎていて、好きな曲を今いくつか挙げろと言われたらstay goldとともにランクイン確定の曲です。

この曲を知れたことが神戸のフリラに行って一番良かったことだと思っています。
この日は高校の同窓会があり、同窓会の会場がフリラの会場(スペースシアター)と近いことも後押ししました。
ファンの規模を考えれば極めて当たり前の話ですが、当日地下一階のステージの最前は勿論のこと、一階から五階までとんでもない人の多さでした。
始まる寸前に滑り込みで五階に場所を確保した自分がまともな角度でライブを見れるはずもなく、とりあえず曲の雰囲気とセトリだけ把握してあとでちゃんと調べようと心に決め、そんなライブの1曲目がシンガロン・シンガソンでした。
フリラ鑑賞と同窓会の翌日、もう1回MVを見直したらバッチリ沼にハマりました。

長い長い学生生活がまさに終わりを迎えようとしている今、学生生活で一番の壁を乗り越えようとしている今、そして大切な友人たちと再会して医師になる決意を強く固めた今にこの曲はあまりにも刺さりすぎました。
この曲を聴くと、大学生活6年間の楽しかったことも辛かったことも走馬灯のように思い出されて、その思い出を「国家試験を頑張って乗り越えよう」という感情に昇華するのを強く後押ししてくれるのがこの曲でした。
ほんとにね、2025年が始まってから国家試験受けるまでのおよそ1ヶ月、何度この曲が心の支えになったことか。
ガチで1日3回は聴いてました。
なるべく多くの曲を聴きたいという欲張りで飽き性なわたしにとってはとてつもないヘビーローテーションです。
何がそんなに刺さるかって、えびちゅうって初心者のわたしでも分かるくらい、本当に人の力では絶対に御しきれない理不尽に何度も直面してきたグループで、その数々の理不尽を超えた先で彼女たちがシンガロン・シンガソンやYELL、スーパーヒーローみたいな力に溢れたものを出力しているからこそなんだろうなと思うんです。
どんなアーティストでもそうなんですが、何を歌うか以上に誰が歌うかによって心に響くかどうかが決まるんだとつくづく思わされます。
全歌詞が良いので、特にというものを抽出するのにも一苦労なのですが
「難解だって挑み続ければいいんです」
「いつまでだって夢を見ていいんです」
「悩んで悔やんでもがいてもいいんです」

ここら辺は、勉強をしていて心が折れそうな時に元気をもらえましたし、医師になって「夢」のあの人の姿を目指すんだという力にもなりました。
「バイバイなんて言いたくないね またねと手を振りニコッとね」
この歌詞も刺さりました。宮崎でも人間関係を築いてきて別れの時が刻々と近づいている上で、また会いたいな、それ以前に今の時間を大切にしたいなと思わされました。

ぁぃぁぃやひなたがえびちゅうを去ってもなお伝説のような存在となっていることは、えびちゅうに関心を持つ前からうっすら知っていました。
そして、この曲や7人〜6人体制時代のえびちゅうを見て、伝説が伝説たる所以を思い知ることになりました。こりゃすんげえわ。
特にひなた。あなたが歌姫です。マジで人の歌声でこんなに感動することってあるんですね。ひなたがいた時代にえびちゅう知ってたら多分軽率にひなた推しになってたんだろうなって。

【〜中学校】夢のチカラ(天才てれびくんMAX 2009年度MTK)

「気づいてたのかも 自分が弱いことなんて
周り見渡すたびに なんか怖くなる」

わたしのアイドルオタクとしての原点は天てれです。MAX後半期(2006~2010あたり)は狂ったように見ていました。
何を隠そう、わたしの初恋相手は画面の向こう側にいる伊倉愛美ちゃんでした。その伊倉ちゃん繋がりでももクロを知ることができた面もあるので、わたしのオタクとしての物語は幼少期から始まっていたみたいです。
その天てれ好きが高じて、実は中学生の時に1回オタクアカウントみたいなのを作っていた時期もあります。もうとっくの昔に削除済みですし、そもそもアカウント名も全然違うので、昔のフォロワーさんには気づかれる由もありませんが。
そんなわけでMTK全盛期の曲たちもめちゃくちゃ聴き漁ってきたわけです。自分が見てない時代のやつも聴いてました。
本題から脱線しまくりですが、MTKで表題以外に好きなものだと 
「ユウキスイッチ(2006)」「ひまわり(2008)」「きっと、大丈夫(2009)」「ホーリー&ブライト(2004)」「明日への叫び SHOUT IT OUT LOUD(2004)」「水玉(2003)」「BAKAはここにいる(2003)」「STEADY BOYS(2002)」「Everything You Do(2001)」「元気を出して Gotta Pull Myself Together(2001)」あたりでしょうか。
カバー曲ラッシュの時もカバーのクオリティが激高で、ぜひEverything You Doなんかは原曲も天てれ版も見て欲しいものです。マジでこれが小学生の歌唱力かって目疑いますよ。

そんなMTKの中でも、わたしの生き方に影響を与えるレベルで好きだったのが「夢のチカラ」です。
この曲はわたしが小3の時のMTKでしたが、初めて聴いた時にかなり衝撃を受けたのを覚えています。
それまでのキラキラしたてれび戦士のイメージとは異なり、(曲調はそこまででもないけど)サビ以外の歌詞が本当に暗い。
2番のAメロ、Bメロは本当にてれび戦士のキラキラ感とはかけ離れた生々しい、というか弱気すぎる歌詞です。
でも日常生活で抱かないわけではない感情なのもなんとも…(筆者の自己肯定感のベースが低いだけ?それはそう)
ただその分、サビの歌詞で繰り返し強調されている「夢に向かって挫けず進んでいくんだ」というまっすぐな思いが伝わってきて、それが良いのかなと思います。
大人が歌うと陳腐になりかねない歌詞でも、歌い手がてれび戦士であることによって説得力を帯びてくるのもあります。
年齢を重ねるごとに弱気な歌詞にばかり共感を覚えるようになってきましたが、それでも今でもたまーに聴いては奮起するためのきっかけにしています。

最後に

天てれを見ていた頃、モノノフになってから、そして推しの幅が広がってから色んな曲を聴いてきたと思います。
そして、色んな曲を聴いてきたことによって自分の人生が多少豊かになったり、心が強くなったりしたと思います。
これはもう本当にDDオタク冥利に尽きます。
これからも多分新しい曲にたくさん触れて、過去に出された曲を新たにたくさん知り、そうすることで自分の心の支柱が少しずつ太くなっていくのかなと思います。

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