関西在住、60歳(還暦)男性、好きなものは「古着」「映画」そして「格闘技」
アントニオ猪木さんの喪失感が癒えぬ中、今回は「格闘技」に関して書きたいと思います。
皆様はアントニオ猪木さんの一番弟子と言えば、誰を思い浮かべますか?
過半数がそう思うと思われる"藤波辰爾"を私も推します。
兎にも角にも、黒のショートパンツ、黒のレスリングシューズ(靴下がシューズから見えている点は違いがありますが)、これは正統派の弟子、後継者の条件と考えます。
「ニューヨークMSGで掘り当てたWWWFJr.ヘビー級のベルト」、
「Jr.ヘビー級の地位確立」、「ヘビー級転身」、「長州力との名勝負数え歌」、「お前"平田だろ"」、「飛龍革命」、
「名(迷)曲"マッチョドラゴン"」、
「アントニオ猪木さんとの60分フルタイムドロー」「対UWFの蹴られっぷり」、「新日本プロレス社長就任」、「ドラゴンストップ」等々、私にとっての名場面、名セリフは沢山あります。
とは言え、アントニオ猪木さんほどのカリスマ性はなく、何処かに人の良さが垣間見れ、「強さ」が伝わりにくいレスラーだと思います。
しかし、本当にそうだろうか?
1994年4月4日 IWGPヘビー級選手権@広島グリーンアリーナ「王者"橋本真也VS挑戦者"藤波辰爾"」この日この二人は初対決、日の出の勢いのチャンピオンと黄昏時のチャレンジャーの闘い、予想通り橋本のほぼ一方的な試合となり、案の定蹴られまくる藤波、もうダメかと思われるシーンが連続する中、一瞬のグランドコブラで藤波が3カウント奪取。
試合後も橋本に蹴られまくり、伸びてしまった藤波。
ようやく起き上がった時、藤波の顔に不敵なニヤリが、これが凄みがあって怖かった。
これなんですよね、レスラーの凄みってやつは。
これなんですよね、藤波辰爾がアントニオ猪木さんの後継者、一番弟子たる所以は。
これなんですよね、「攻め」のアントニオ猪木さん、「受け」の藤波辰爾、見た目の派手さは全く異質ながら、レスラーの強靭さを表現する点は脈々と引き継がれているんですね。
「攻め」は"長州力"から"橋本真也"、"佐々木健介"等へと受け継がれ、「受け」は"武藤敬司"から"棚橋弘至"等へと繋がっている。
藤波辰爾はその「受け」のパイオニアであり、日々の鍛錬によって培った「強い体」にて68歳の現在も現役レスラーとして活躍している。
因みに、一度だけ藤波辰爾に会ったことがあります。
さて何処でしょう?
「大阪府立体育館」?「大阪城ホール」?
いえ、京都高島屋です。
20年ほど前、京都高島屋の催事場にて「藤波さんちのお米」を販売しており、藤波ご夫妻が来店されていました。
想像以上に分厚い藤波さんに驚きながら、お米を買わせて頂き、握手をして頂きました。
ドキドキしながら握手している私に藤波さんが一言「君は何の格闘技やってるの?」
やっぱり藤波辰爾は愛すべき人だ!!
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