「都会のトム&ソーヤ」読書会アーカイブ#5
課題本
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知識をいれる動機づけ
古川:僕、知識の大切さをあんまりよく分かってないんですよ。大切さが分かっていないという自覚がある。これ今悩みどころなんですよね。自分が知識軽視になっていることがちょっと問題な気がしてて。逆に「感覚でいけるだろう」っていうなめた思考しかないんで今。
ゆか:それでうまくいってるうちはいいんじゃないですか。
古川:うまくいってないですね。そろそろ、だから知識をちゃんと入れるフェーズに入っていかないといけないと思うんですけど、どうも…。不登校が終わって、再度自分の感情を見つめなおす段階に入り、それもほぼ終わりかけだと思うんですよ。だから次はちゃんと知識を身に着けるっていう段階に入らないとと思っているのに、なんかまだ知識を入れることに対してうがった見方をしている自分がいる。そこが問題であり課題な気はしてます。
ゆか:でもそれこそはやみねさんじゃないけど、困った状況に置かれたときに知識ってやっぱ入るものだから、自然にそういう状況になったら入ってくるんじゃないですかね。
なす:すっごい思ったことがいっぱいあります。まず、知識を入れるための動機づけとして「感覚的に生きる」のは古川さん的にはすごい大事なんだろうと思いました。スライドの表紙に戻れますか?
古川:表紙?はいはい、これ。表紙(サムネ)。
なす:この表紙作るために画像生成AIの勉強しましたかっていう話がしたいんですけど。
古川:うーん。そういうわけじゃないですね。遊んでただけ。
なす:ですよね。遊んでたら画像生成の知識がつき始めて、なんとなくその勉強をしてしまっていて。で、これもこのレベルのものが作れるところにいたのかどうかわかんないですけど、関連の画像を作るなり文字起こしなりするっていうところで、なんかやりたいけどどうしたらいいのか分からないやと思い、できることをつなげ、検索して、これ使えるわってなってるんじゃないかと。それって感覚から始めて、ちょっと困った状況、はやみねさんの言うような困りに近い状況に置かれて、なんか試そうと思っていろいろつなぎ合わせて、知恵として出てきたものなんじゃないのと今、すごい思ったので。
ゆか:素晴らしい。まさにはやみねさんが言ってたことをやってたんですね。
古川:おお。あんまり自覚はありませんが。それでいいんですかね。なんかもっとストックしておかないといけないものはあるんじゃないかって思うんですよね。
なす:それはたぶん無限にあるので、それはそうですよとしか言えないけど。言えないですけど、でもその、なんだろうな、闇雲に知識を詰め込もうとしたってしょうがなくない?というのはすごいある。感覚的にいろいろやったなかで、足りないと思ったことやるのか楽しいと思ったことをやるのか。
古川:損切りみたいなの、あんまり今できてないので、確かにひとつ割り切ってもいいんじゃないかなと今お話聞いてて思いましたね。本屋さんとか行くと、全部知識入れなきゃいけないのにどっから手つけていいか分からない、みたいな感覚になるんですよね。結局一冊も手をつけられないまま本屋さんに押しつぶされる、という感覚がすごいあって。それはそういう割り切りができてないせいだったり、とりあえず一冊読んでみるとかにした方がいいんだろうなと思うんですけど…。なのでひとつずつ興味の範囲からって助言はありがたいですね。
2巻3巻も読んで!
古川:さすがに逸れてきたので、他のテーマでもう少し。卓也さんの話で言うと、卓也さんもこのあとメインキャラとしてバンバン出てくるんですけど、この人も可愛くなってきますね。ポンコツというとちょっと違うんですけど、2人がおっしゃる可愛いっていう部分がより強化されていきます。今後も本編ではゲーム作りがどんどん進んでいくんですけど、ミニストーリーも挟まるんですよね。その中で卓也さんが主人公の話も何本かあってすぐ読めるので、そっちも読んでもらうと面白いです。
ゆか:今日読書会をするまでは主人公の内人君と創也君が完全に別人格みたいな感覚だったんですけど、お話聞いてたらこの2人はセットで1つの人格みたいな感じでいいんだなって思って。そうなると卓也さんの役割がすごい重要で、バットマンでいうアルフレッドみたいな、シャーロックホームズでいうとワトソン君みたいな、そういう役割の人として今後どんどん活躍していって欲しいなと思いました。
古川:シャーロックホームズでいうと、創也内人でホームズワトソンやっていくんですよ今後も。その描写も出てくる。僕、シャーロックホームズそんなに読んでないですけど、それっぽい関係性。
なす:ホームズの下宿の主人というか、見守る立ち位置みたいな人ですかね、雑に言うと。
古川:そういえば皆さん、本家というか、「トムソーヤ島の冒険」って読んだことあります?
なす:読んでないですね。
ゆか:私も。
古川:俺も実は読んでないんですよね。そっちを読んだら、もしかしたらもっと元ネタみたいなものが相当あるかもしれないですね。本当にマチトム大好きだったんで、本家というかミシシップバージョン読もうとしたんですけど、4ページで挫折しちゃった。リベンジしてみようかな。
あらためて作品を「振り返る」
古川:「振り返る」にいきます。全体の感想はまた別であるので、会を通して感じた発見を話してもらえたらいいなと思っています。じゃあなすさんからお願いします。
なす:そうですね。やっぱり前半後半どっちが好きですかという話が印象に残っていて、私の今回読んだなかでの好きな部分がすごく前半に集約されてるなと思ったので、おそらく前半ではやみねさんと対話していて、後半からはやみねさんが書いた小説のキャラクターを読んだりミステリー要素として読んでたということに気づいた。後半は普通の物語として読んできたんだろうなっていう感じがあったので、今のところ前半がやっぱりめっちゃ好きだなって思っています。はやみねさんの人柄がやっぱり好きだなと思いました。
1個話すの忘れてたんですけど、前回の「宇宙のみなしご」の両親とはやみねさんが近い気がしてるんですよね。どこかのあとがきで、最近また長編書き始めちゃった奥さん息子2人ごめんみたいなのを書いていて、なんかこの人のあとがきはだいたいそういう雰囲気だなと思うんですけど、楽しくて楽しくてしょうがない書く仕事をしていて、奥さんとか周りの人たちもそれを分かっていて。なんとなくはやみねさんから見てる書き方から、息子2人は宇宙のみなしごの子供2人みたいに「お父さんいつもいないね」って言いながら、でも楽しそうな父を見てるっていう雰囲気が漂っている。いいなって思ってました。
古川:俺も先月の読書会でその両親の手紙を見たときに、真っ先にはやみねさんが浮かびましたね。ゆかさん、お願いします。
ゆか:はい。私もなすさんと同じように、前半がすごい面白いと思って後半結構読み飛ばしちゃってました。けど今のなすさんの話聞いたら、すごい楽しくて書いちゃったんだろうなって思ったので、それを聞いてもう一度振り返ると後半も愛おしく思えるようになりました。あと古川さんがおっしゃっていただいた「最初の一文がいい」っていうのが、本当に素晴らしい一文だなっていうのを改めて思いましたね。今後どういうふうに主人公が成長していくのかを見る上で、この一文に注目してみるっていうのも一つ読み方として面白いかなと思いました。
古川:そうですね。2巻3巻以降最初の一文目は割と普通というか、内人の、まあそれでもちょっと変わってるのかな、話し言葉から始まる感じなのでやっぱり1巻の一文目の方が個人的に浮いてる感じがしてやっぱり好き。
僕も振り返りをすると、やっぱそうですね…前半後半どっちが好きっていう問い自体がけっこう自分の中で衝撃で、確かに別の話だけどすっと一冊の本として読んでたので、そこを分けて好みを考えることがなかった。だから新鮮でしたし、何より前半の方が好きだったっていう感想にだいぶびっくりしてますね。完全に後半のエンタメミステリー重視で読んでいたので、そういう感覚もあるんだっていうのに驚きました。特に改めて感じた部分は「キャラクターが可愛い」ってこと。さっきも言いましたけど、当時なかった感覚だったので、「可愛さ」みたいなのは今になってめちゃめちゃよくわかると感じましたね。これは発見でした。
読書会の感想
古川:はいじゃあ最後、読書会の感想お願いします。さっきの順番で。
なす:先月と続いて、一人で読んでいるだけじゃ聞けない話というか、そこまで発展しなかったなという話になったので、いいなー読書会いいなーと思っています。今、課題図書はどうしましょうかっていう最後のスライドにちょっと笑ってしまいました。来月も読んでくると思います。よろしくお願いします。
古川:ありがとうございました!ゆかさん、お願いします。
ゆか:物語の内容に関する話もすごく面白かったんですけど、やっぱりそこから派生して可愛いの定義がどうだとか、誠実な人ってどんな人かみたいな話になるのがすごい面白かったです。また来月もお願いします。
古川:はいお願いします。じゃあ僕ですね。好きな本の感想会はいいですねやっぱ。一回はやるべきですね、人生でね。すごいボーナスタイムな感じがして楽しかったです。派生した誠実の話からさらに伸びて不倫とか浮気の話に繋がったりするのって、頭の中では割と自然だったんですけど実際にそういう話をしあったことなかったんですが、急遽引っ張り出されたりしたのがよかったです。すごいビビッときた瞬間でしたね。そういう派生も複数人でやってるゆえの醍醐味だなと思ってるので、今後も続けていけたらなと思ってます。
それでは本日はありがとうございました!来月もお待ちしています。
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