M-GTAの論文を批判的に読む(MSWが投稿論文に挑戦する日記)
MSWを対象にM-GTAで研究した論文を改めて読む。
ある論文では、共著者は略歴を見ると、「M-GTAが得意」と書いてあった。
講義で受けたシートを使いながら読んでみると、分析焦点者の設定が明示されていないことに気付いた。
M-GTAは、分析焦点者と分析テーマの設定が肝のはず。
なぜ、フワッとしていたか?
その理由が、なんとなく理解できた。
次に書籍に挑戦した。
社会科学の学者としては、単著の書籍は一人前の証。
いくつかのソーシャルワークの書籍を読んでみると、ストーリラインが長すぎて(2~3ページを超える)頭に入ってこないことが気づいた。
どちらの本も学位取得時はバイブルにしていた本であるが、実戦での利用を考えると「?」となってしまう。
つまり、長すぎると、実践家は読む気が失せる。
よって、実践には応用できない。
まとめ
自己流が多すぎる傾向がある。
納得する部分も少なくはないが、実践家からのインタビューを分析しているのだから、それは当然。
ただ、修正版グラウンデッドセオリーとは言えない。
定本が良いということになるのであろう。
ただ、定本を読むには一定の根気が求められる。
それこそ、スーパーバイザーがいないと、まず、無理であろう。
講義で進められた論文は、秀逸であった。
自分の分野外の研究ばかりであったが、多職種連携のコーディネータであるMSWにとっては、多職種理解はとても有用である。
修練して、自分も応用可能性の高いものを作り上げていきたい。