人生を登山に例えてみる
地域包括ケアシステム
厚生労働省は、2025年(令和7年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進している。
都道府県の医療ソーシャルワーカー協会は、このなかで、都道府県民のおひとり様問題や終末期の支援について介入している。
人生の最期を山頂として考える
終末期。その人の人生の山頂と捉える。
私がソーシャルワーカーの師匠と出会ったときは、私は20代。師匠は70代。
ちょうど登山を始めた時期で、自分が登り始め、師匠は山頂の近くにいるように感じた。
医療ソーシャルワーカーは尊い仕事である。
この山の山頂を目指してキャリアを積んできた。
人生の最期は、山頂だと感じた。
登り切ったと感じてもらうことが、地域包括ケアの真骨頂だと思った。
山に年齢はない。定年後に100名山を目指す人
登山の素晴らしいところは、「自分のペースで山頂を目指せる」ということだと思う。
一歩、一歩、進んだ先に山頂がある。
競争をする必要はない。
奥深い山に行くと、100名山を目指す人に出会う。
60過ぎてから始める人も多い。
自分のペースで始めれば良いので、始めやすい。
共通しているのは、人生が充実していることである。
充実した人生を過ごすには
医療ソーシャルワーカーの一番のやりがいは、人との出会いである。多くの人たちの最期をみることができることである。そして、それを自分の人生に活かすことである。
家、仕事以外に自分の場所を作る。
そして、いくつになっても、自分の場所で、自分の人生を楽しむ術を見つける。
そこそこ広大で、そこそこ身近な目標を持って歩み続けることが大切だと思う。