医療ソーシャルワーカーが医学系学会発表をする上での留意点(実践編)
近年、小児科分野ではいろいろな社会保障制度が充実してきている。
しかし、制度は複雑で、年々、さらに複雑化している。
そのため、制度に関する発表を学会側から打診されることが非常に多い。
今月は、4回、いろいろな場所で発表を行った。
医学系学会は、全国あらゆるところから、参加している。
制度のことを話す場合に感じたことでは、ご当地の部分と、全国で差異がどの程度あるかを理解することである。
学会は、開催地の周辺からの参加者が一番多い。
例えば、福岡で開催されるのであれば、九州からの参加者や山口県などの隣接県から参加する。
よって、その地域の社会保障制度は、事前にリサーチしておく。
特に、開催地の制度は、必ず熟知しておく。
そのためには、その地域のMSWに連絡して、つながることも大事となる。
質問者は、北海道から沖縄まで幅広い。
MSWでは、そのすべてを熟知することは難しいが、
近年、制度に関する論文も増えているため、それらに目を通しておくと、
全国レベルの対応方法が記載されている。
厚労省が委託した業者の全国調査も最近は多い。
事前に目を通しておくと、医学会でも緊張せずに、MSWとしての専門性をアピールできる。