【チカホへの道2023#15】サイエンスフェスタ2023開催の様子
開催日:2023年12月16日(土)、17日(日)
場 所:①札幌駅前通地下広場(通称「チカホ」)
②サッポロファクトリー(アトリウム、ファクトリールーム)
③紀伊國屋書店前インナーガーデン会場
主 催:北海道・北海道大学 大学院教育推進機構
共 催:札幌市
対 象:小学生~大人まで
参加費:無料
イベント公式サイト↓
サイエンスフェスタ2023 イメージムービー ↓
サイエンスフェスタ2022(初回実施)の記事↓
イベントの概要
2022年12月、「北海道大学×チ・カ・ホ サイエンスフェスタ2022」と題して初めて開催したサイエンスフェスタ。「チカホでの集客は難しい」という当初の予想を覆し、延べ10,000人以上の方に来場いただいたこともあり、今回は規模を拡大し、3会場で実施しました。
本イベントは、本学の学生の活動や研究成果が社会に還元される姿を一般市民の方々に広く知っていただくこと、次世代を担う小中学生及び高校生に、“サイエンス(科学技術)”に興味を持ってもらい、“サイエンス(科学技術)”を通じた新たな学び、気付きを生む機会を提供することを目指しています。
① 研究成果でSDGsに貢献する発表会
本学の大学院博士課程学生が、「自身の研究テーマがどのように社会に還元され課題解決に繋がるのか」について一般市民の方にも分かりやすく説明したポスターを作成し、展示するイベント。今年はファクトリー会場にもスペースを設け、チカホ会場との2会場実施となりました。
②五感を刺激するサイエンスカフェ(ワークショップ・展示・グッズ販売)
実施団体には、本学に加え、本学や東大発のスタートアップ企業、NPO法人や工業高校フェスタ事務局など、バラエティ豊かな面々が揃い、ワークショップや体験型展示など、多彩なプログラムが展開されました。また、北大オリジナルショップでは「北大短角牛」や「北大トラウト」なども初お目見えし、まさに北大を「五感で感じる」内容となりました。
③ ステージイベント・展示「未来社会の開拓者よ、大志を語れ」
本学の学生による活動報告の他、SDGsやアントレプレナーシップ教育をテーマとした本学教職員によるプログラムを終了した小学生、高校生も登場し、様々な取組を紹介しました。“サイエンス(科学技術)”をテーマに熱い思いで取り組んでいる成果の発表、“サイエンス(科学技術)”で切り開く未来の姿やその可能性などについて発表しました。
なぜサイエンスフェスタ?
「北大」をもっとよく知ってもらいたい!という想いから、「もっと、外へ出よう!」と始まったサイエンスフェスタ。2022年から戦略的施策事業の1つである大学院改革事業における取り組みとして、まずは本学の博士学生が、どのような研究を行い、またその研究成果をどのような形で社会に還元しようとしているのか、を一般の方々に分かりやすく伝え、その研究の意義や社会的価値を理解してもらう機会が必要であるという観点から開催するに至りました。(もっと詳しく知りたい方は、是非2022年の記事もご覧ください!!)
開催当日の様子
研究成果でSDGsに貢献する発表会「博士学生が描く、66のミライ」@チカホ・サッポロファクトリー
66名の博士学生(うち2名は法政大学の学生)が、「未来社会の開拓者」として活躍する将来の自分を思い描き、得られた成果で社会を変える、より豊かな社会を創る、そんな希望を抱きながら日々研究に没頭していることを1枚のポスターで表現しました。
昨年同様、来場者の方が優れたポスターを選ぶコンテストも同時開催され、今年は759名の方が参加くださいました。今後、学内外委員の審査結果を踏まえ、最優秀賞、優秀賞、SDGs賞を決定し、授賞式を行う予定です。受賞者については、後日レポートしますので、お楽しみに!
実際のポスターはこちら↓
博士がポスターについて、解説してくれます(動画)↓
五感を刺激するサイエンスカフェ(ワークショップ・展示・グッズ販売)
▼ワークショップ▼
チカホ会場と紀伊國屋書店前会場では、小学生を対象に、数学、環境、アントレプレナーシップなど、テーマは違えどサイエンスに繋がる、様々なワークショップが開催されました。どのプログラムも盛況で、”学ぶ楽しさ”を感じられる内容となりました。申し込み開始数日で定員に達してしまったプログラムも多々あり、”サイエンス”に対する関心の高さが感じられます。
▼体験型展示▼
ヒグマとの共生や半導体の仕組みなど、身近なテーマに関する展示の他、「炭素」について学ぶウォークラリーや創基150周年関連の展示、見て、触って、学ぶ実物科学教室などを実施しました。今年は函館キャンパス主催の「海」や「海の生き物」を知ってもらうLASBOSカードラリーはチカホ会場とファクトリー会場の2会場での実施となり、ファクトリー会場では博士学生が自身の研究材料である「ビデオゲーム機」に関する展示を行いました。
▼北大オリジナルグッズ販売▼
昨年から販売している北大オリジナルティーや燻製珈琲に加え、食べられる研究成果である「北大短角牛」や「北大トラウト」など、様々な北大ブランド商品が販売されました。
ステージイベント「未来社会の開拓者よ、大志を語れ」@ファクトリー
本学からは「北大マルシェアワード」実行委員会の学生、水産学部附属練習船おしょろ丸による北極航海に参加した学生、農林水産省北海道農政事務所との連携で取組を行った学生、フードロスに取組む学部学生中心の学生団体などが、登壇しました。さらに、本学教員のプログラムを終了した小学生や高校生、”伝える”を生業としているプロの皆さんも登壇し、各々が熱い想いを語ってくれました!!
小学生による「SDGs子ども博士育成プロジェクト」成果発表動画はこちら↓
イベント全体を振り返って
2022年に初めて開催し、今回で2回目となったサイエンスフェスタ。今回は「昨年参加し、今年も楽しみにしていたよ~!」とお声がけ頂けるなど、一定の知名度をもって、開催に至ることができました。また、コロナ後開催となった今回は、会場を3会場に拡大したこともあり、前回をはるかに上回る来場者を集めることが出来ました。改めて、本学が実施するサイエンスイベントの影響力、集客力を実感しました!
また、ワークショップは申し込み開始後数日で定員を満たすものが多数あり、参加した子供たちだけではなく、保護者の方々の満足度も非常に高かったことから「サイエンスを通して子供たちの学びを拓く」という目的も達成できたと考えています。
メインイベントである、博士学生による『研究成果でSDGsに貢献する発表会「博士学生が描く、66のミライ」』では、多くの博士学生が自身のポスターの横に立って、一般市民の方々に研究内容や研究成果の社会還元により目指す未来社会について説明しました。参加学生たちは、市民の方々との対話から新しい”気づき”を得ただけではなく、他イベントへのポスター展示による出展依頼が舞い込むなど、博士学生の研究に対する社会的評価向上の一助となっています。その他にも、展示出展した博士学生がメディア掲載されるなど、「未来社会の開拓者」育成を目指す大学院改革は前進していると感じています。今後は大学院生のみならず、学部生の参加や来場も増やし、より「北大」を感じていただけるイベントに育てていきたいと考えています。
本当にありがとうございました
昨年から引き続きの開催となった本イベントは、北大が推し進める大学院改革の施策の1つとして、今までにない大学内の横の繋がりを生かして、市民の方々と交流することをメインに開催したイベントです。
2回目となった今年は、更なる広がりをみせ、様々な実施団体の皆さんにご参加いただくことができました。所属団体の垣根を越え、”サイエンスを通じて新たな学びを”という想いに共感し、ご協力くださった皆さま。改めて御礼申し上げます。また、開催にあたっては、教員、学生、職員、そして北大外から、多くの皆さまにご協力いただきました。ご協力に感謝いたします。
最後に、寒い中、会場に足を運んでくださった来場者の皆さま、毎年楽しみに待っていてくれる子どもたち、常に円滑に準備・運営してくださったイベント会社スタッフの皆さま、そして本イベントの運営に関わってくださった全ての皆さまへ運営スタッフ一同、心より御礼申し上げます。
サイエンスフェスタ2023運営一同