そうだ富山に行こう 20240316-0317
能登周辺の大地震の影響から石川県だけでなく被害がひどくない地域でも旅行のキャンセルが相次ぎ、観光とそれに関わる様々な業種に影響が出ているとのこと。そんな北陸の苦境を聞いて何かできないかなと思いましたが、自分一人が出来ることは限られています。
2月に金沢と富山の両方を訪問して、宿泊、飲食、買い物と少しでも協力できないかなと色々調べていましたが、予定がうまく調整できず結局その時は棚上げとなってしまいました。
せめて通販を利用して石川県金沢市に協力しようと思い、かなり前に伺って良かったお茶屋さんと、金沢の台所で著名な近江町市場の通販をやっているサイトを利用して買い物をしました。
再び計画を練る
今回は石川県と同様に観光客が減り苦境となっているというお隣の富山県、観光で行きたい場所もあるので、実際に目で見て、実際に歩いて見ようと思い調べてみると、1泊でなんとかなりそうなので具体的に計画、ソロ活で実行しました。
ホテルは予約サイトで1人なので駅から近くにある手軽な宿、新幹線の乗車・特急券の購入はえきねっと利用、手持ちのSuicaに購入情報を記録すると、改札でカードをかざすだけで通れ乗車できる方式。宿も鉄道も飛行機もチケットレスの時代ですね(フラグ
初日 3月16日
今日は北陸新幹線が敦賀まで延伸した初日ということ、また山形・東北新幹線に新型車輌が登場ということで東京駅はカメラを構える人で大混雑、少しゆっくり目なスタートで昼頃に富山駅に到着しました。
途中お茶だけだったのでとっても空腹、下調べは適当でしたが、JR富山駅に隣接した富山地方鉄道の駅ビルにあるフードコートに寿司屋が入っているのを見ていたので入って見ました。
空腹はおさまったので探検開始、富山は路面電車が活躍している街です、新しいデザインの連節車輌に混じって古風な車輌も走っていて味わい深い。路線と目的地の位置関係がわかっているならうまく使えそう、自分が使った区間は環状線で均一料金でした。
富山市ガラス美術館
ということで地図上ではあまり遠くないと思って歩き出したら意外と富山駅からは距離があった富山市ガラス美術館は、富山市立図書館等がある複合施設TOYAMAキラリにあります。デザインが凝ったゆったりした空間に、企画展、常設展と3フロアを使って展示されています。
1番上にあるグラス・アート・ガーデンに展示されているデイル・チフーリ氏の大きな作品群はSNS掲載不可ですが、現物を一度は体験すべきものだと思います。素晴らしい色彩と様々な生命体を思わせる造形の空間は、いわゆる脳汁がドバドバと出るやつでした。撮影不可なコレクション展も不思議で美しい造形がたくさん。
そして撮影とSNS掲載可能だった大平洋一氏の企画展示は、古風なワイングラスや花器、そして風景や日本の漆器などの形から発展した造形が印象的でした。
地味な予定だったワ活
施設のカフェスペースでコーヒー休憩を入れた後、散歩しながら宿へ向かいますが、途中で富山県産のワインが売っていないか、酒屋さんをチェックする中、個人商店のところはなかなか厳しく、結局地元エリアの百貨店の大和さんの和洋酒売り場で欲しいアイテムを発見しました。
富山駅の商業施設などもチェックしましたが、結局はここが一番商品が揃っていましたので、ホテルにチェックインした後に舞い戻って購入しました。
夜のお楽しみの時間
買い過ぎたので路面電車に乗って運び、一旦ホテルの部屋に置いて食事に出ます。ホテルのすぐ近くに居酒屋などの比較的密集するエリアがあるので、ネットの口コミとかは一切気にしないで小ぢんまりした感じのお店に入ります。
ここ数年はワインかビールばかりだったので日本酒は本当に久しぶり、それでもこういったお店の食事にはやはり最も適合するのは間違いないでしょう。どちらかと言うと、食事との適合性がどうとかよりもTPOに合わせてという気もします。富山県は米どころですし、地元の方々が気楽に杯を重ねるお店なら日本酒一択と思います。
気持ちよく適量をいただきましたら、〆のラーメンが欲しくなるのは仕方ありません、Google mapsで近くのスナックが周りにあるラーメン屋を調べて適当に入ってチャーシュー麺をいただき、ホテルに戻ってセルフサービスの霧島の水割りと、水分補給のお茶で今日はおしまい、明日は早めに動く予定としました。
二日目 3月17日
氷見に行ってみる
いつもの習慣で早めに目覚めたので、シャワーでさっぱりして水分補給しながら、昨夜途中まで調べていた鉄道の情報を再確認、出発時間を調整します。ホテルの料金に含まれるビュッフェ方式の食事を軽めに食べて、電車の時間に合わせて出発、コインロッカーにワインが入ったバッグを預けて、Suicaをピッとかざしてあいの風とやま鉄道で高岡駅へ、そこでJR氷見線に乗り換えます。
潮風でくすんだ車窓から地震被害の痕跡を探してみましたが明確にはわかりませんでした。少し寂れた雰囲気の工場の間を走り抜け、やっと海が見えてきましたが、天気が良くなくどんよりと鉛色の寒々しい雰囲気、本当にこの先に観光客が行くような施設があると思えず心は冬の日本海。
氷見駅に着くまでにワンマンカーの運転士は、降車する人から車内で切符や料金を受け取ったりしています。そんな様子を見ていて俄然不安に、車内には交通系電子マネーの端末がありません。「やったなこれは」と思いながら氷見駅の改札、やはり端末はなく駅員さんにSuicaで富山駅で入場したことを伝えると、やる人が多いらしくすぐに入場データを取り消し処理してもらえて、現金で直接支払いをしてなんとか事なきを得ました。
氷見漁港とひみ番屋街
駅からはタクシーやコミュニティバスもありますが、たいした距離でもなさそうと歩きます。途中、少しだけ歩道が割れたり歪んだりしたところ、橋の所が段差が修繕してあったり、漁港の周辺で液状化現象の痕跡が見られましたが、建物が壊れてるといったことはなくほっとしました。
漁港の横にある文化施設には、定置網の解説やかつて使われた道具の展示がありましたが、時間が早かったこともあり人はまばら、駐車場も自家用車は少なめでした。
施設や周辺をひとしきり見てから、氷見漁港の場外市場、道の駅でもあるひみ番屋街へ移動します。
海鮮料理店や寿司店、フードコート、鮮魚、魚介類加工品、菓子類他、30店舗以上で構成される施設で、鮮魚は持ち帰りの時間を考えるとちょっと無理ですが、魅力的な海産物加工品や菓子類なんかを中心に買って、昼近くになったので美味しそうな海鮮丼をいただきました。
大荷物になりましたが良い買い物が出来て大満足、帰りはきちんと切符を買って(笑)予定よりはかなり早めに富山駅に戻れたので、駅ビルでのんびりとコーヒー休憩をして時間調整、帰りの新幹線は満席でした。旅行の北陸応援の割引企画の効果なのかも知れません。加賀エリアや新幹線の延伸で注目の敦賀に比べのんびりムードではありましたが、富山市や氷見市もそれなりに観光の方々もいらしたよう。
直接行くのは大変ですが、通販サイトで応援も出来ます。
東北や熊本だってまだまだ大変でしょう、能登や輪島辺りとともに継続的に応援できたらと思います。