認知症リスクを下げるもの
認知症にならないために、脂質やイチョウ葉エキスについてお伝えしました!
今回は「ビタミンB群」についてお伝えします。
ビタミンB群には「ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・葉酸・ビオチン」の8種類あります。
ビタミンB群は「脳や神経系で特に需要が高く、それらの機能を維持したり、酵素 (反応を助ける物質) を助けたりする働き」があります。
また、エネルギー産生にも関わっており、脳機能を維持するために欠かせない栄養素です。
この中でも認知症予防に大切なのが「ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸」の3種類です。
なぜこれらが大切なのか?
それは「ホモシステイン」という物質を分解するからです。
#ホモシステインをご存じですか?
ホモシステインは「アミノ酸の一種」で、メチオニン (体内で作ることができない必須アミノ酸) が代謝されるときに産生される物質です。
ホモシステイン量が血液中に増えて蓄積すると「動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中、脳梗塞などのリスクが上がって」しまいます。
そして脳の血管が詰まったり、「神経細胞が障害されたりすることで認知症、特にアルツハイマー病になる危険性が高まる」のです。
血液中にホモシステインが増加してしまうのは、ホモシステインをメチオニンやシステイン (非必須アミノ酸) に変えるのに必要な「ビタミンB6・ビタミンB12・葉酸が欠乏しているから」だと言われています。
ビタミンB6は「豚肉・鶏肉・レバー・マグロ・カツオ・サケ・サバ・サンマ・ピスタチオ・胡麻・そば・バナナ」などに含まれ、
ビタミンB12は「牛肉・豚肉・レバー・ハツなどの内臓・貝類・海藻類」などに含まれます。
また、葉酸は「ほうれん草・小松菜・菜の花・春菊などの葉物野菜、ブロッコリー・枝豆などの緑色の野菜、納豆・そら豆などの豆類、海苔、キヌア」などに含まれています。
#葉酸は漢字の通り、緑色のものに多く含まれています!
ただ、ビタミンB群は名前に「群」とあるように、1つだけでは働きません😓なので、複数で摂る必要があります。
また、ビタミンB群とオメガ3脂肪酸 (EPA・DHA・α-リノレン酸) が「互いに働きかけることによってうつ病や認知症予防に有効的になる」と言われています。
なので、魚油やエゴマ油、アマニ油からオメガ3脂肪酸も摂る必要があります😊
参考:Smith AD, Refsum H. 2016. Homocysteine, B Vitamins, and Cognitive Impairment.
Wang Z, et al. 2021. B vitamins and prevention of cognitive decline and incident dementia.
日本オーソモレキュラー医学会『「オメガ3」「ビタミンB群」がアルツハイマー病予防の切り札に?』