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脳に大切な脂質

私の母方のばあちゃんは数年前からボケ始めました。

・冷蔵庫からご飯を持ってきて椅子に座ってご飯を食べ始めたかと思えば、すぐに立って冷蔵庫を漁る。

・ご飯を食べ終わってから20分ぐらいすると「ご飯食べた?食べてないやろ。これ食べり」と言ってご飯を色々持ってくる。これが1日で3回以上ある😅

・「もう頭がからっぽになってしまって、ボケてしまったの情けないわー」「もう嫌になる。死んでしまいたい」とよく言う。

などなど、認知症の初期症状のようなうつ症状のような言動をするようになりました。
#認知症はもともとボケや物忘れ 、痴呆症 (ちほうしょう) と言われていましたが、これらの呼び方は人を見下す言葉であるとされて変わりました

そんなばあちゃんをみて「両親がボケて面倒を見ることになるのはいやだ!」「私もボケたくない!」と思うようになりました。

ボケないようにするにはどうすればいいか?

それはやはり食生活なのだと思います。

歯の状態や生活習慣 (悪い塩分の摂りすぎ・糖質の摂りすぎ) などが認知症と関わりがあるのですが、まずは認知症を予防するために・進行を遅らせるために必要な栄養素に着目しようと思います。

認知症を予防するために必要な栄養素のうちの1つは「脂質」です。

1. 脂質

みなさんは「脂質」と聞いてどんなイメージを持たれますか?

「太る」「高カロリー」「体に悪い」「脂っこい」など悪いイメージをお持ちですか?

確かに摂りすぎると体に悪影響を与える脂質もありますが、脂質は「3大栄養素の1つで、大切なエネルギー源🔥」です。

また「細胞膜やホルモンの材料になり、脂溶性ビタミン (水に溶けにくく、油に溶けやすいビタミン) の吸収を助ける」などの働きもあります。

脂質は「中性脂肪」「脂肪酸」「コレステロール」「リン脂質」などの種類がありますが、今回は「脂肪酸」に着目します。

脂肪酸は常温で固体の「飽和脂肪酸 (ほうわしぼうさん)」と常温で液体の「不飽和脂肪酸 (ふほうわしぼうさん)」に分かれます。

飽和脂肪酸は「肉類の脂身やバター🧈、ラード」などに含まれ、体内で作ることができます。

不飽和脂肪酸は「オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸・オメガ9脂肪酸」に分かれます。
#厳密には一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます
#オメガ9脂肪酸は一価不飽和脂肪酸の一種でオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が多価不飽和脂肪酸の一種です

オメガ9脂肪酸体内で作ることができ、「オリーブオイルやなたね油、米油」などに含まれます。

一方、オメガ3脂肪酸・オメガ6脂肪酸体内で作ることが難しい脂肪酸です。

オメガ3脂肪酸は「えごま油やあまに油、魚油」などに含まれ、オメガ6脂肪酸は「サラダ油やごま油」などに含まれます。

脂質に「太る」「体に悪い」などの悪いイメージがあるのは、摂りすぎると体に良くない脂質があるからです。

それがマーガリンやショートニングなどの「トランス脂肪酸」と「飽和脂肪酸」です。

これらの脂質についてお伝えする前に、「摂らなきゃいけない大切な脂質」について次回お伝えします!
#脂質は悪いものばかりじゃない



参考:オーソモレキュラー栄養医学研究所「脂質の種類と働き」
厚生労働省「脂質」
農林水産省「脂質の種類と働き」
Jones, T. 2021. The Pros and Cons of Shortening.

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