幸せになれないヒト
悲しみのヒロイン期間をそろそろ終えようとしている。
図らずとも、同じように緊急事態宣言も緩和されてきた。
ほぼ真っ白だった私のスケジュール帳が埋まり始め、
真っ白のままにしておくのは何だな…と思って日記状態になって、いろいろ書きたしていたときに気がついた。
幸せに・・・って書くことにすごく違和感を感じているってこと。
嬉しい気持ちとか、ほんわかとする気持ち、これが「幸せ」っぽいかなって思って幸せって書こうとすると、あれ?なんか違うってなる。
私の感じる気持ちと、「幸せ」って言いきれる事って、何かが違うんだ。
何かが足りないんだよ。
幸せから一字抜くと辛いになる様に
私の中の幸せは、いつだって足りない。
そんな事を考えているから、いつまでたっても幸せになれないんだ。
何が足りないのかも分かっている。
どうも出来ないのもわかっている。
でもどうしたらいいかはわからない。
話せば楽になるとか、まぁいろいろ言ったり聞いたりするけれども
話せれば、そりゃ楽でしょうよ。
私、まだその前の段階なんです。
はなす事も出来ないし、どう話していいかもわからないし
どう処理していいのかもわからないんですよ。
だから、違う事に目を向けて、笑って過ごして
「幸せ」な感じを出してるんだよ。
聞くよ。とか 語ろうよ。とか
そんなに簡単に言わないで欲しいんだよ。
誰にでも話したり出来る事じゃないんだよ。
泣きたくないのに泣かなくちゃいけなくて
わかるはずもない、薄っぺらい同情の言葉を聞きたくもないし
・・・話せないんだよ。
だから私は
だから私は
守るものを守り
「幸せ」っぽい笑顔で今日も生きるんだよ。
でもこうして、幸せっぽくしてるだけで脳が錯覚してさ、辛いなって思う事もなくてさ、すべての事がちっぽけな事に感じてさ、毎日が楽しい!なんて言っちゃう、えせポジティブ人間になってる気がするんだよ。
私、スーパーポジティブって言ってるんだもん。
悲しみのヒロインの部分を除けば間違ってないんだよ。すごくポジティブだし、いつも笑ってるしさ。間違ってないんだよ。
でもその笑顔の下にいらっしゃる、悲しみのヒロインさんは、決して幸せにはなれないヒトなんだけどね。
人には見えない何かがある。人に見せない何かがある。
言葉ってやっかいで、同じ言葉でも、何かが隠れてるんだよね。
表面だけを見て、表面だけの言葉を使い、人を喜ばせたり、人を幸せにしたり、人を悲しませたり、人を攻撃したり、人を傷つけたりする。
ヒトの奥底深くまで見て、あれやこれやしてたら、きっと疲れちゃうし、パンクしちゃうし、ヒトを嫌いになっちゃうかもしれないし。
でも、そんな単純なものじゃないから。
何か嫌な事を見たり聞いたりしたとしても、それをそのままで受け止めるんではなく、ちょっとでいいから裏をのぞいてみるといい。そしたら意外に自分と一緒だったりする。
幸せになれないヒトの私でも、幸せっぽく笑って生きてる。
この世に生を受けてきたのなら、精一杯生きてやろうって思ってほしい。
生きたくて、生きたくて、生きたくても、生きられない命があるんだから。